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Bike初乗り

日曜日にロードバイクの初乗りをした。
朝天気が良ければ、夜明けとともに乗ってみるつもりだったが、ちょっと気力が湧かなかった。


午後1時過ぎから乗り始め、実乗車時間2時間半ほど。

最初、自宅の駐車場をくるくる。
これで、一応の操作と多少の感覚を慣らした。

その後、町内の人通りの少ない道をちょっと一走り。
ギアの変換とか少しやってみた。

途中で、町会長に会ったが、私と分からなかったらしい。
声をかけたら、yasuじゃないかなと思ったが格好が格好だけに違うんじゃないかと思ったと言われた。

町内でロードバイクに乗っている人は見かけない。
だから、違う人物と思ったらしい。

何してると聞かれたので、今日から体を鍛えるために、ロードバイクを始めたんだと答えた。

なるほど、それで形から入ったと言うわけねと言う。
一応、バイク用の短パンを履いて、バイク用の手袋をはめて、ウインドブレーカーを着ていた(普通のウインドブレーカー)ので、それらしく見えたのだろう。

別に、一式揃えたわけではない。
バイク用の短パンは、中にパッドが入っている。
試乗した時、サドルが固く尻が痛くなった。
パッドで保護でもしなければ、とても乗れんと購入した。

手袋は、風が当たって手が冷たかろうと予測して買った。
実際、走ってみたら、手袋をしていても指先がかじかんだ。
冬用のもっと暖かい手袋でもよかったかもしれない。

それとヘルメット、と思った時にヘルメットを被っていないことに気づいた。

別に説明しなくても良いのだが、このようなことを説明して、とにかく体力作りのために始めたのだと言ったら、「そう思って、すんなり始められるなんて、羨ましいわ」と言われた。

自分もやればいいじゃないと言ったら、嫁さんの許可がいるから難しいとか。

なるほど。
その点、我がヨメ・ハン皇帝は、体育系の学校出身者ということもあってか、体を鍛えることに関しては概ね寛容だ。

今回もロードバイクを玄関に運び込んでいるのを見て、なんだそれはと聞かれ、有酸素運動のためだというと、ふ〜んとなった。

幾らしたと聞かれ、ドキッとして言葉を濁していると、○○くらいだろうと当ててきた。

こりゃ、ちょっとした局地戦ぐらい覚悟しないといけないかと思ったら、それで終わりだった。
さすが皇帝とちょっと見直したものだ。

それから、少し離れた川沿いの遊歩道を走って体を慣らし、近くの産業展示館に隣接している公園で、本格的に順応訓練をした。


ここで2時間くらい走って、いろいろ試してみたのだ。

さて、

バイク初乗りの感想



とにかく寒い。
体を動かすのだからと、いつもジムで着ている長袖のTシャツにウインドブレーカーという出立だったが、バイクというのは、無風の時でも走ると風を切る。

いくら日が照っていると言っても、北陸の1月の空気だ。
その空気の中をバイクで突っ切るのだから寒い。鼻水さえ出てくる。

ウインドブレーカーの前をきっちり閉め、おまけに首に手拭いを巻いて保護しても、体の芯まで冷えてくる感じだった。

厚着をするという手もあるが、暑くなったら脱いだりしなくてはならず面倒だ。

防寒着を着ればよかったと思う。そうすれば、暑くなれば防寒着の前を開けるだけで、風が入るので、温度調節がしやすかろうと思う。

負荷を上げればいいようなものだけど、バイクでこれをやるにはギア比を落として、息切れがするほど、早く漕がなければならない。風が扇風機のように体を冷やしてくれるからだ。

ギア比を落とさないで、負荷をかけるとスピードが出過ぎて、公園を走っている人や散歩している人と接触する危険性が増して危ない。

それでなくても、ランニングをしている人とか散歩している人に接触しないのはもちろん、危険を感じさせるようなことが無いよう細心の注意を払って走らなければならない。

そういう意味では、公園というのはロードバイクで走るようなところでは無いのかもしれない。

まあ、今回は慣らし運転ということで、許してもらおう。

ここで気づいたのだけど、動画や写真ではバイクで無心で、気持ちよさそうに道をスイスイ走っているように見えるが、実は常に周囲に注意を払っていなければならない。

大体、バイクは、人のように急に止まったり、方向転換するようなことができない。

したがって、次に何が起きるか予測しながら、走らないと人や障害物に衝突したり、あるいはカーブを曲がりきれなくて事故が起きる可能性がある。

なおかつ、路面の状態も見ながら、進路を選択しないと、これまた事故につながる。そして、この進路を選択する時には、後ろの状況も気にしないと、車に轢かれたりしそうだ。

そういう意味では、常にあちこちに目を配り、全身の神経を張り詰めていなければならない。
これは鍛錬とすればいいかもしれない。

自転車は原則、車と同じく車道の左側を走ることに、道路交通法上なっている。
つまり、車道を車と共有することになる。

これは、幹線道路等、車の往来が激しい道をバイクで走る時は結構危ないことになるように感じた。

実際道路の左端を走ってみると、車道と歩道の間に縁石があり、この縁石に左のペダルが当たる気がして、ギリギリまで左側によって走れない。

ましてや、そこに排水口などあると、それを避けるために車道側にふくらんで走ってしまう。
この時後ろから車が来ていると、危ない。

だから、排水口が見えたら、進路を変える前に、一度後ろを振り返って後続の車の有無を確認しなければならない。

やってみたが、バイクに乗りながら、後ろを向くのは、慣れないと危なっかしいし、実際のところ180度首を後ろに向けることはなかなかできない。


慣れの問題かもしれないが、当面やむを得ない場合以外、幹線道路や車の往来の激しい道路は走るべきではないと思った。

道路交通法を読んでみると、やむを得ない場合、あるいは70歳以上のものは、歩行者の邪魔にならないようにして、歩道を走ってもいいと書いてあった。

両方に該当するから、歩道を走ろう。
でも、当然スピードは出せない。

さて、乗り心地だが、多少の傾斜はギアの切り替えで、ほどんど平地と同じ負荷で走れる。

またある程度のスピードまでは、ギアの切り替えでほとんど負荷を変えずともスムーズに加速できて、これは気持ちがいい。ある程度を超えると、空気の抵抗が増えてペダルが重くなり負荷が増える。

空気抵抗や風の影響がこれほど大きいとは、正直ちょっと驚いた。風の強い日は乗れないなと思った。

乗り心地として、もう一つ。
路面の凹凸に対して、ほとんどタイヤが吸収してくれない。


上の写真の程度の路面でも、車体にゴツゴツとした振動が伝わってくる。スーッと滑るように走ることができるのは、アスファルトが綺麗な道路の時だ。この時は気持ちがいい。

その他は、タイヤのクッション性は、殆どないと思った方がよい。


サドルの座り心地


決していいとは言えない。
私は、ショップで試乗した時、あまりの座り心地の悪さに恐れをなして、パット入りのパンツを買った他、サドルもクッション入りのものをオプションで購入した。

そのパンツとサドルをもってしても、快適とは言い難い。
尻の皮がむけるとかいうことはなかったが、家に帰って階段を上がったら、股関節あたりが笑った。

膝が笑うという経験はしたことはあるが、股関節が笑うという経験は初めてだった。

もっとも、こんな状態になるということは、骨盤周りの筋肉が弱いということでもあるから、バイクに乗っているとこのあたりも鍛えることができるということにもなる。


どの程度のスピードがいいか

初乗りでどうこう言えるものでは無いとは思うが、有酸素運動として効果的な運動量を叩き出すには、20Km/hあたりでは無いかと思った。

このあたりで、血糖値の低下が顕著にみられたからだ。
もっとも、これは今後もっと詳しく検証してみないといけないと思っている。

操作性

ロードバイクは、オートバイと同じようなものと思ったらいいと思う。
例えば、曲がる時もハンドルを曲げて曲がるというより、オートバイが曲がるように体重移動で車体を傾けて曲がる。
(スピードが出ている時、これ以外の曲がり方は不可能だろう。)

つまりアクロバティックな操作はもちろん、細かい操作にも適していない。

また走る路面も、ダートが論外なのはもちろん、荒れた路面も適さないと思う。
同じく、雨の日の走行はもちろん、路面が濡れていたり、水溜りの中を通り抜けて走るようなのにも適していない。

綺麗にアスファルト舗装され、路面が乾いており、、尚且つカーブが緩やかな道路が理想的だと思う。

結局、ロードバイクというのは、ただただひたすら走るのに特化した自転車だというのが、私の印象です。

対して、マウンテンバイクやクロスバイクは、バイクを自分の体の一部のように馴染ませ、悪路や起伏に富んだ環境に対して、即時に判断し対応するような乗り方をするに向いている。

だから、運動神経、反射神経、バランス感覚、判断力等を鍛えるのにいいように思う。(こちらの方が楽しそう。)

ロードバイクで鍛えられるのは、基礎体力だろう。
ただただ地道にこの基礎体力を鍛えるというのに向いているのでは無いかと思う。

実は、このことに関しては、なんとなく分かっていた。
だから、夜明けとともに活動を開始する気力が起きなかったのだ。

だって、ひたすら基礎体力を鍛えるというのは、結構辛いものがあるもの。

以上が、私のロードバイク印象です。
ロードバイクの専門家からは、そりゃ違うというような点も多々あるかもしれない。

そこは、あくまでも素人がロードバイクに初乗りした印象だということでお許しを。








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