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惑星ジーマ


https://apod.nasa.gov/apod/ap221030.html

地球から約4.3光年の位置にある、ケンタウル座α星の第7番惑星ジーマの風景である。
ジーマは大きさは地球程だが、中心核が巨大な鉄でできているので、その重力は地球の5倍ほどになる。

したがって、大気圧(ほぼメタンと水素でできている)も地表面で5気圧を超える。

またジーマは、中心に巨大な鉄の核を有するため、強力な磁場を持っている。その強さは地球の磁場の数十倍に達する。

そのため、3つの太陽(ケンタウルス座α星は、3重連星である)から来る、強烈な太陽風によるオーロラは広大且つダイナミックなものとなる。

ジーマには、バーマという知的生命体が存在する。
バーマは、集合体生命で、写真のように見かけは気体の塊のように見える。

しかし、実体は小さな甲殻類のような生物が、ジーマの濃厚な大気の中を浮遊し、それが集まっているのだ。

そして、面白いのは、この小さな甲殻類が集まって、全体として一つの意識を作り出していることだ。
ちょうど、地球の珊瑚が珊瑚虫が群生しているようなものだ。

全体として一つの意識を形作っているので、バーマを作っている個々の甲殻類が死んでも、バーマ自体の意識は無くならない。

そういう意味では、バーマに寿命はない。
永遠に生き続ける。
したがって、知識や経験はどんどん蓄積されていく。

こうやって、気体生物という知的生命体が誕生したのだ。

このような形態をとるバーマであるから、個は全体のために、全体は個のためにというふうに動くので、バーマ同士の争いとか、バーマを構成している個々の甲殻類同士の争いとかは起きない。

とは言っても、個々のバーマは、それぞれ独立しており、知識経験も違うので、そこに個性のようなものが生まれる。

バーマは時々、他のバーマと混じり合うことがある。
そういうことが起きると、それまで互いに持っていた知識は一挙に共有されることになる。

そして、また、分裂して、個々のバーマは、それぞれの経験と知的探求をして、新たな知識を獲得していくのだ。

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なんて想像してみた。
写真は、アイスランド北東部の地熱地帯Hvrirの風景。





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