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呼吸について・・・・鼻呼吸

鼻の大事な役割は、空気をきれいにし、温め、湿らせて吸収しやすくすることにある。
まあ、そうだろうなと思う。

しかし、実は他にも重要な、極めて重要な機能がある。
それは、血液中に一酸化窒素を取り込むことだ。

空気は、酸素が20%、窒素が約78%あるから、空気を吸えば自然と窒素も肺に入ってくるのは当たり前だ。
それは、口から吸っても同じじゃないか、と思うかもしれない。

よく読んでもらいたい。
窒素ではない、一酸化窒素だ。

体内で生成される一酸化窒素の25%は、副鼻腔で作られるのだ。つまり、副鼻腔には一酸化窒素が沢山ある。
鼻呼吸は、この一酸化窒素を取り込むことになる。当然口呼吸ではこれができない。

一酸化窒素は、殺菌作用、神経伝達物質としての作用等があるが、重要な作用として血管を拡張させる働きがある。

我々が呼吸をすると、肺で赤血球の中のヘモグロビンが、酸素と結合して、これが細胞に運ばれ、そこで二酸化炭素と交換され、その二酸化炭素が肺から排出される。

つまり、呼吸は、酸素と二酸化炭素という2つのガスの交換作用だと習ったと思う。

ところが、ヘモグロビンはもう一つ、一酸化窒素とも結合しているのだ。だから呼吸は、酸素、二酸化炭素、一酸化窒素という3つのガスの交換作用ということになる。

そして、この一酸化窒素が放出されると、血管を拡張する働きがある。
毛細血管等が拡張されないと、実は酸素が細胞に渡らない。
血中を運ばれる酸素はあるが、組織に運ばれる酸素がないということが起きるのだ。

従来動脈硬化は血管の問題だと考えられてきたが、赤血球の問題でもあるということになる。

これと関連するのが、輸血の問題。
従来輸血用の血液の保存は6週間ほどされていたそうだが、実は3週間過ぎた血液は、一酸化窒素がなくなるという。

従って、このような血液を輸血すると組織が酸素不足になり、心臓発作や病気、死亡のリスクが高まることになるという。


さて、呼吸の話に戻ろう。
誇張していえば、
鼻呼吸をしないと、体は窒息するのだ。
少なくとも酸素不足になる可能性がある。

さあ、鼻で呼吸するようにしよう!







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