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「『経営進化論』ティール組織で社長も社員も自由になる」 #003 マネジメントを超える究極のマネジメント

私がティール組織の話を聞いたときに
感じたことは、

マネジメントをなくす
役職、評価、計画、
経営理念がなくなる、など、

これまでのマネジメント
いわゆる組織のカタチを
壊す形のもの、というように
受け止めました。

しかし実態は全く逆でした。

実際にティール組織にした
会社の社長にお話を聞いたり、
進化型組織を普及させる
コミュニティに参加して話を聞いたり
話しているうちに思ったことは、

ティールとはマネジメントの先に
あるものだ、ということです。

・情報の透明化
・数字の見える化
・ノウハウ、スキルの言語化
・仕組みで動く組織づくり

これらは従来の組織でも
とても重要です。
でも使い方が違うです。

従来の組織では、
社員に足りないものを足して
そして会社の望む人材に育てることを
目的とします。

ティールでは
従業員の長所を生かす、
やりたいことをやってもらう、
そのために情報や業務の
見える化をするのです。

その組織づくりのプロセスは
全く変わりません。

でも最後の最後で違うのです。

その作った仕組みを何のために使うのか。

経営者が管理しやすいために使うのか、
従業員がその透明化した組織で、
自分で判断し自分で動くために使うのか。

この辺りは似ているようで
かなり大きな違いがあります。

ここが経営者が恐れるところでもあります。

管理者がいなくて、不正をする人はいないのか。
全員がまじめに働くのか、
優秀じゃない人材はどうするのか。

この辺りが不安になるところです。
もし、何かあれば。。

でも先日も紹介しましたが、
経営者と同じ情報を得て、
同じ数字をみて(会計も含む)いると、
似たような判断になるのです。

ここが信じられるかどうか、
という所が分岐点になります。

ここを信じるためにも
会社の仕組みを作っておく、
ということは前提になります。

何の仕組みも出来上がっていない
会社で管理をなくせば、
それこそバラバラに。。

管理、監視ではなく、
従業員同士が情報の透明化、
業務の見える化で、
お互いが何をしているかよく見えると、
自然と不正はなくなります。

不正はピラミッド型の組織で
上位から管理が甘くなった時に
(見えていないときに)
起こるのです。

横の連携が強まれば、
却って不正はなくなります。

ティールは究極のマネジメントです。

セルフマネジメント、というと
個人が自分を律する優秀な人の集まりのようですが、
組織そのものがそこに参加するメンバー全員が
全員をマネジメントする、
という究極のマネジメントなのです。

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