「『経営進化論』ティール組織で社長も社員も自由になる」 #006 会計が人の行動を変える
私がサラリーマンを辞めて
独立した当初「事業再生」という
お仕事をしていました。
経営が傾いた会社を立て直す仕事です。
計画と、その計画の実行支援をしていました。
で、そうした会社が
復活を遂げるかどうかの分岐点があります。
それは管理会計にちゃんと
取組むかどうか、です。
管理会計は財務会計と違い、
社内の事業部別の
業績管理をするものです。
事業部別の売上、コスト、利益が
しっかりと見えるようになっているかどうか。
事業再生が必要になる会社は
ほぼ100%の確率で会計が杜撰(ずさん)です。
もしくは経理はちゃんとしていても
経営者が会計に関心を持っていません。
そこを反省して
お金の流れで事業の状態を正確に
理解できるようになるかがポイントです。
経営者でさえ、お金の流れが見えていないと
経営を危うくしてしまいます。
ましてや従業員が会社のお金の流れを
知らないまま経営者感覚を
身に付けることができるか?
難しいでしょうね。
かつて、ティール組織に対して
懐疑的な態度を取っていた私が、
全面的に究極の経営手法は
これだ!と思ったのは、
従業員が自部門のお金の情報を全て見て
自ら関わる会社の事例を
目の当たりにしたからです。
従業員でも分かるように
会計というよりお金の流れが
ダイレクトに分かる仕組みです。
経費の支払いや資金繰りにも
従業員が責任を持ちます。
その上で、余った経費の一部は
給与に反映されます。
加えて出資の仕組みがあります。
出資の比率によって、
利益が分配されます。
会社がつぶれれば、当然
出資金も配当もなくなります。
こうしてお金の流れ見ることと
出資による参画意識の高まりで
経営が自分事化すると
人の行動は変わります。
人変えようとしないで、
仕組みを変えて人の行動を変える。
あくまでも仕組みが先です。
そういう意味では
会計、お金の情報というのは、
人の行動を変える
最強の枠組みだと思うのです。
これと真逆なのは、
お金で人を動かそうとすることです。
働いたらお給料を上げてあげるよ、
というのは、
残念ながら、お給料が上がったら、
また同じことを繰り返さないといけない。
経営の自分事化とは程遠く、
自分の事しか考えない従業員を
作り出してしまいます。
【今日のポイント】
事業で使われているお金の流れが見えれば、
人の行動は変わる。
それでは良き1週間を。
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