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模型に感動したWANT MUSEUM「建築倉庫」#レビュー

Instagramで偶然見つけたWant museumでの展覧会。建築もアートも好きな私にとってはMUSTで行かなければいけない展覧会だったので、通勤電車の中ですぐにTicket購入して行って参りました🎨
少し惜しい部分もあったが、全体的には結構満足!
ではでは、1日の流れとともに振り返ってみましょう〜!

🥰ナイスポイントと🙁惜しいポイント

よかった! : 建築好き、アート好き、家具好きがいっぺんに満足できる空間

好きなものがとにかく多様で豊富な私的に、好きな「建築物」「絵画」「家具」を一つのMuseumで楽しめたのはかなり高ポイント。
建築倉庫の模型に始まり、竹内さんの好きを集めたコレクション『TAKEUCHI COLLECTION 心のレンズ』、そして基礎の美しさを感じさせてくれる展示会『感覚する構造』。
一つの場所でこの3つを楽しめたこの充実感は🙆‍♀️💛でした。

惜しい! :説明が少ない…

美術館や博物館は説明を見ながら、聞きながら回るのが好きな私にとっては、説明が少ない、と感じてしまいました。
アプリで説明を聞くことはできるけど、全ての展示物に説明がついているわけでもなく、気になる作品の説明が全くない、ということも。
特に模型に関しては、私的には「完成した建造物」を模型と一緒に見たかったのですが、一つ一つ検索してみないといけない…
知っている建造物なら「これがあれになるのか!ここがあそこか!」とワクワクしながら見れたのですが、模型的にとても魅力的なのに、完成物をすぐに確認できないのはちょっと大変でした…残念🧐

それではそれぞれを細かく振り返ってみます👀

有名建築家の模型もずらり:建築倉庫

まず案内されたのは建築倉庫。
なんだか中身まで素敵なエレベーターに乗って向かいました。
エレベーターの中は装飾が施された…というかレトロさ?大正さ?を感じるような型に入れて作られたような壁。
結構感動していたのですが、同乗した親子が一言。
「これ貼ったんでしょ、あまりにも殺風景だから。ほら、プラスチック。」
あ…….プラスチック…..😅 向かう途中も雰囲気を維持しようと、心を込めてくれたということよ、うん。

細かさにびっくり、用途別の模型

まず驚いたのはその細かさ。
本当に細かい部分まで、綺麗に、美しく、細かーーーーく作り込まれていました。
街並みもデザインされている模型や、真ん中に軸があって部屋が宙に浮いている模型、壁のない小学校、屋根から地につながる無数の線などなど….私には到底思い付かない、むしろ「なんでそれ?それ必要か?」と思ってしまうほどの繊細なデザインが並んでいました。
倉庫の中で一つ一つじっくり、気の済むまで観察することができるので2,3度見に帰った模型も。
私的no.1は隈研吾さん。いや…偉大ですな本当に。
見ていて飽きないし、なんだか心が落ち着くし、ため息が出ます。
隈研吾さんの建造物ツアーしたいな🚩

気になること:模型に住むにゃんこ

あ、ひとつきになることが。
模型にはちっこい人間らもいるわけですが、隈研吾さんの模型には猫が必ずいたんです。
これは隈研吾さんが猫と何か関連があってそうしているのか、ただ単なる偶然なのか。
ちらっと検索してみたら「隈研吾 猫」でヒットはするので意図があって猫を登場させていたのでしょうか🐈

私の夢を叶えた竹内さん:心のレンズ

私、美術館は「座ってじっくりみたい」っていう夢?があったんです。
立って、歩いて、流れの中で見るのではなく、座ってぼーっと眺めて、じーっと見つめて….そうしてこそちゃんと絵を見たことになる気がするんです。
それを竹内さんは展示品である椅子に腰掛けられるよう、真ん中にカウチをセッティングしてくださいました。
周りに人もいるし、私一人だったし、でゆーーーーーっくりはできませんでしたし、カウチは私が座って見たい絵画とは違う方面に向いていたのでちょっぴり残念でしたが、それでも本当に心満たされました♡

絵画の前にカウチ、これもおしゃれでした

好みじゃないけど妙に引き込まれる絵画たち

見れば見るほど新しい発見がある、大きさを感じてこそわかるものがある。
実はコレクターの竹内さんとはあまり趣味が合わないなあとちょっと感じていたんです。
私の好きなタイプじゃない、この空間に入った時に少し残念に思いましたが、一つ一つをじっくり見ていくと不思議なことに、引き込まれていきました。

カオスの中の自然

これは一見カオスで、なんだこりゃ、何をしたいんだ?というのが正直な第一印象でした。
ただゆっくり、絵に近づいて見てみると乱雑さの中に一本の綺麗な枝と葉っぱが。なぜかわかりませんが、すごく嬉しい気持ちになったんです。なんか、キュンとするような…
この気持ちを表せる語彙力が欲しいものです。😅


自分史上最長タイトル

そしてこちらは様々なテクスチャーの塗料を使って描かれたもの。スライムのようなものがあったり、口紅のようなものがあったり、やっぱり私的には「….何を伝えたいのか?」と頭をひねるものだったけれども、でもなんだか惹かれるんですよね。
アートって、意味を付与しようとして見てはいけないのかもしれないですね。
で、私が一番驚いたのがこのタイトル。

上方、二つの岩の列の間に、常緑樹の木立がある森の風景が現れる。下には洞産があり、苔むした座で、ネレイスが暑さを避け休んでいる。壁の隙間から清流がせせらぎを奏で流れ落ちてくる。そこに牛が通ったって何が面白いもんですか。 火打石がカチンとぶつかり火が飛び跳ねた。死へとしていた者も空へ向いはじめる。陽気な炎の周りの冷たい地面の上で、乾したトウモロコシを挽き、わたしたちは食事の支度をした。奥さんは牛をこわがるかしら? 「あなたが誰だろうと天はあなたをじるだろう」 きちんと並んで飛ぶ白鳥。刃を閉じ身を屈め地表そばを飛び、着水する小川を探す。帰還した喜びで男を打ち鳴らす。予言の技法を捨てよう。道に牛がいなかったかい? 芝を横切り森に迷い込んだのは誰?オオヤマネコの毛皮をまとい叫びながら、猪を追いかける、人間以上に美しい人!あなたの振舞いは天を裏切る。平和の時は無作法で戦争の時は荒れ狂う。あなた、牛をこわいと思ったことはないの?

岡崎乾二郎 2022

アート初心者だけれども、このタイトルの長さに驚きました。説明かと思った。
岡崎さんの頭の中ってどのようになっているんだろう。これをどこで表したのだろう。何を思って描いたんだろう….
このタイトルを見て再度作品を見て見たけど、数分じゃわからない。
やっぱりアートって見る時の感情、環境、状況に左右されるものだし、一瞬で価値を決めつけることはできないんだな。
見ながら色々と考えてしまいました。

人の「好き」を覗き見したみたいで、面白いと思う反面、もし自分がコレクターとなった場合、それを展示会として開き、自分を全く知らない人に見せると考えると…
なんだかとても恥ずかしい気がしました。
自分の好きって、ちょっと見せびらかせられない。
でもそう思うのってなんでなんだろう?

アートを見にいくと考えが深まって、質問がたくさん出てきて、モヤモヤしながらもスッキリする、すごく不思議な感覚になります。
これからもいろいろな作品を見て、自分の好みを知って、人の世界を知って、深い人間になりたいものです。

それではもう眠いので本日はここまで。
明日のためにもう寝るとしますか!
Good night, 좋은 꿈 꾸시고 아침까지 푹 주무세요~😴

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