見出し画像

フリーランスにオススメ『エアフィーカ』

スウェーデンでは毎日、フィーカと呼ばれるお茶の時間がある。人によって異なるが平均3〜5回。これが日本人でいう「お茶の時間」とは少し様子が異なるようだ。

以前、NHKで「ハンナのすてきな北欧スタイル」という番組で紹介されていたところによると、まず出社していくらか仕事をした10時頃にフィーカの時間がやってくると必ず手を止めて職場の仲間とお茶をする。
そこでは仕事に関する話はせず、休日に何をしただとか次の休暇にどこに行くなどのことを話す。そして10分か20分もするとさっと切り上げて仕事に向かう。それが午後、夜ごはんのあとと1日に数回あるという。スウェーデンの人々は16時か17時になるとさくっと帰るので、仕事の後に飲みに行く習慣がなく、その代わりにお互いの親睦を深められるこの時間を何よりも大事にしているらしい。

昨夏、東京外国語大学が開催した社会人向けサマースクールのスウェーデン講座に参加したときのこと。もうすぐ夫の駐在についてスウェーデンに行きますという生徒さんにスウェーデン在住歴の長い先生が「現地でうまくやるコツは、フィーカの誘いには何としても参加すること」とアドバイスをしていたことからもその大事さがうかがえる。

これは学校も一緒で、フィーカの時間は決められていてそこではみんなお茶のある食堂に集まって生徒も先生もごちゃ混ぜで雑談をして過ごすそうだ。

自宅仕事者へのエアフィーカの効用

さてそんなフィーカ。フリーランスやリモートワークなど家やシェアオフィスなどで一人で仕事をしている人にとっては「話す同僚もいないし」と実践が難しい。そこでオススメなのがSkypeやzoomなどを活用したエアフィーカだ。

私自身も基本は一人で仕事する時間が長いので、隔週1日、フリー仲間とzoomをつないでエアフィーカを楽しんでいる。

自宅仕事をしていると雑談することがなくなる。それで気づくのだが、会社員時代は何気なく同僚と交わしていた雑談が「リセットボタン」の役割を果たしてくれていた。煮詰まったときにちょちょっと話すことでリセットされる。
一人でやってるとそれがないので煮詰まったまま、気づけばYouTubeを観てしばらく経っていた…なんてことも多い(私だけじゃないと信じたい)。

だからこそ仲間と時間を決めてSkypeをつないでフィーカすることでリセットされる。

エアフィーカの効用はそれだけでない。雑談から仕入れた色んな情報…たとえば旅行先や観た映画、最近ハマってる趣味などなどが、自分のプライベートな時間を豊かにしてくれるのだ。(仕事に生きることも)

昔は井戸端会議なんてものがあったけど忙しい現代人、人の時間を割いてまで自分の雑談に付き合ってもらうのは気が引ける。そんな時は「どんなくだらないことを話してもいい時間」と決めて話ができるのは貴重だ。良いこと言おうとしなくていい!と決めるとより楽になる

もちろん事情があって参加できなければパスして良い。自宅作業ですっぴんだったらビデオはうつさなくっても良い(でも不思議なことにいつのまにかお互いに気にならなくなってすっぴんでも抵抗なくビデオにしてる)

あとこれは大事なことなのだけど、同僚は選べなくてもエアフィーカの相手は選べる。気が合うフリー仲間と雑談することで気分も上がる。

そんなエアフィーカ、ぜひ試してみては?


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?