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星読み|自分のホロスコープは一つではない

自分のホロスコープを作ったことはありますか?
ネットには「ホロスコープ」と検索すれば、無料で作成できるサイトがたくさんあり便利です。

しかし、ホロスコープは設定を変えると、同じ生年月日を入れても、どこか少し違ったものが示されます。つまり自分のホロスコープは唯一ではないのです。

これを知ったのは、星を読もうとしてずいぶん経ってからです。このことを知らなかったので、正確な地図=唯一のホロスコープを手に入れたような気分でそれを基準にたくさん調べました。が、今それらの情報を持て余しています。

完全に間違っているとまでは言えないが、多少なりともズレた答え、ボケたホロスコープ。

それは、歴代の銀座の4丁目交差点の地図を持て余しているようなもの。だし、銀座のグーグル空撮地図や標高・海抜の記された地図、地価分布が記された地図を持て余しているようなものです。同じ銀座の4丁目交差点なのだけれど、見方、切り口によって、異なる情報を得るようなものです。

地図が唯一であるといった勘違いは、性急さが招くものだと思います。何か、すぐにでも手に入れたい情報、たとえば目安とか安心になるものとか。そういうものが欲しくて、とりあえず「正確でわかりやすのが一枚あればいいんですよ」といった姿勢で取り組むから、後で迷妄するのだと思いました。ま、それでも後で分かったのだからいいのだけど。

どれが自分にとっての必要な情報なのかは全体を見るまでわからないものです。一眼レフのカメラが欲しかったときに、結局、ミラーレス一眼を購入することになるとは思っていませんでした。自分の落とし所は、自分がわかるまでしばらく勘違いしたり間違ったりしながら、あっちこっち流しつつ進むしかないと思います。


そんなことよりも、ホロスコープ作成時に私が入力した情報に過ちが一つありました。それは、出生時間出生地データです。唯一のホロスコープを手に入れる入れないということ以前に、ホロスコープをつくる土台の自分データの不完全さがあったのです。

たとえば、無料で自動にホロスコープを作成してくれるサイトへ行きます。出生時間を入力する項目があります。そのあたりに「UTC」とか「時差」という言葉があります。よくわからないし予め設定されているようなので、そこはイジらず飛ばし読みしていました。読み飛ばしても大差ないホロスコープが出来上がる方もいらっしゃると思うのですが、私にとってそこは重要な入力項目でした。

ホロスコープというのは、自分の主要10天体(太陽・月・水星・金星・火星・木星・土星・天王星・冥王星・海王星)が、360℃を12分割した星座と、それと寄り添う1〜12ハウスのどこかに属しながら散らばっている地図のようなものです。たいがい太陽が牡羊座にあれば、雑誌の星占いは「牡羊座」の項目をみているわけです。もっと知りたい自分の出生時間もわかる人は、太陽が何ハウスかも調べるわけです。太陽を羅針盤に読むわけです。その10天体の散らばり方や、角度(アスペクト)によって、その人の背負っている宿命や人生の行先を見積もったりして楽しみます。

それで、私のホロスコープですが。
ホロスコープを作成すると星10コの散らばり方が偏ってまして、11ハウスまたは12ハウスに星が多めに4天体入っているのです。ところが、そこがややこしい。設定によっては、11ハウスが多くなったり、12ハウスが多かったり、ふたつのハウスに均等分散したり、12ハウスに4つ入っていたり。そうなると、11ハウスは「海外と縁があります!」とオープンな感じなのに、12ハウスは「幽閉・病院」なんて説かれています。ある種の「空気」を締め切ったところから異界へ突き抜ける感じが12ハウス。主要10天体の半分近くの星を読むときに、11ハウスと12ハウスとでは共通点もありますが受け取る内容がまったく異なるのです。

こんなに異なる結果が出てきてしまう状況だと、自分の星が正確には読めなくなります。それで次第に、より正確なホロスコープを割り出したいと思うようになりました。

そこでまずは入力するときの設定をより正確にしようと調べていたら、ホロスコープのハウス分割方式(コッホ・プラシーダス・イコール等)の違いよりも、それ以前に正確な出生時間と出生地を入力してないという点に気づいたわけです。

まず知らなかったことを列挙すると、

・日本列島は長い。最北から最南で約2時間の時差がある
日本時間は明石天文台(東経135度)を標準にしている
・協定世界時(UTC)はイギリス(経度0度)を基準にしている
・日本(明石)とイギリスの時差は9時間である

たとえば、「東京在住」「東京生まれ」だとして。正確な出生時間を入力しようとすると、40年前に都内某病院で「出生時刻:AM9時00分」と記されてもそれは、日本標準の明石天文台の時間。明石天文台(東経135度)よりも+4℃(東京の東経139.45度)東へ位置する時刻へ出生時刻を調整する、たとえば「09:19」とかに調整して、入力すればより正確なホロスコープが作成されるということらしいです。

それだけではなく出生地も大事です。
もしもいま「東京在住」でも、40年前の沖縄県「那覇市生まれ」ならば「経度127度」「緯度26度」と入力すれば、より正確なホロスコープ作成結果が出てくることになります。

私の場合は、その正確だと思われる数字を割り出して、改めて入力してみたことで作成したホロスコープの12ハウスに4つの天体が位置し、そのうちの太陽を含む3つはコンジャクションしているということがわかりました。それを今知ったということも含めて、占い師になるべきか?というような気分です。とりあえず、ふってきたいい機会を逃さずに自分のホロスコープくらいは読めるように行動してみます!楽しみです!

ホロスコープを作成してみると面白いです。曖昧な数字を入力されている方は、ご自分の出生時間と出生地、正確かどうか調べてみてくださいね。意外な展開があるかもしれません。

2022/03/15修正

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