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お茶の時間がふえていく

毎朝、仏壇に水をかかさない生活です。そして、蝋燭を灯し線香を燻らせます。それが習慣になるまで、そうですね。大叔母が亡くなった後からですから、3年以上はかかっています。

もともと母から言われているのは、母の姉にあたる女の子「モヨコちゃん」というそうです。彼女が生後間もない産褥熱で亡くなったことから始まっています。戦前の話ですが、反対を押し切って祖父が大恋愛をし東京へ奪い去るように連れてきた祖母のお腹に授かった最初の子が、そうやって亡くなったというのです。喉が渇いて泣き苦しんでいたそうです。どこかのお墓に入っているのかいないのか知りません。でも、母たちの心の中には残っているようです。だから「お水をたやさないであげてね」ということでした。出産がリスクという感覚は誰がどう言おうとずっと私にはありました。

それでも、こういうのは何代か後になると薄れるのです。

時折、私はお水のことをぽいっと忘れてしまう。でも、見ていたかのようにお水のことを誰かから「あげてる?あげてね」って念押しで言われるのです。あー忘れてました、すみません。と、朝に水を入れ替えるように戻ります。

そんなこんななところで、身寄りのない大叔母が亡くなって本家のを含め小さいながらも仏壇がふたつになった時、私は一気に大家族になったような気分に変わり、毎朝の習慣がしっかりと定まったのです。生きてたり亡くなってたりでありつつもお互い様感が漂っていてる不思議な朝の食卓。お茶の時間。全く苦ではないんですね。信仰心というよりも感謝です。

朝は緑茶よりもブラックコーヒーだったのですが、体調を崩した一昨年だったか、数ヶ月〜半年間くらいコーヒーの香りは好きなのに飲めなくなりました。体が拒否するのです。そんなとき、どこかの誰かから「仏壇には緑茶はあげないの?」という声がかかってきます。そういえば、納まっているのは緑茶の好きだった方々ばかり。では。ということで、コーヒーの代わりに緑茶を、みんなの分入れて毎朝飲むことにしました。

そうやってお茶を囲む朝の時間がほっこりするようになりました。温かい時間です。反面、そういう時間が定着すればするほど活動エネルギーが貯まっていきました。

どうして、こんな記事を書いているのかというと、さっき金柑とクコの実のシロップをお茶にして飲んだのですが、そういえば毎日お茶だらけだなと思ったからです。しかも手作りだったりして。

先ほど飲んだのは4日間くらい漬けた金柑シロップのお茶です。材料も作り方も、シンプルです。が、昨日食べたシュークリームより満足感がありました。

金柑
ザラメ糖
氷砂糖
乾燥クコの実

これも、量は適当です。
果実のシロップは、果実と砂糖を1:1が基本みたいなので、それを基準にお好み自由で大丈夫です。水を入れなくても、1日で金柑から水分が出てきて、全ての果実が果汁に沈みます。そこからは好きな時に飲み始めればいいという感じです。冷蔵の方が保存できるみたい。ですが、1杯飲んだら、こりゃ心配しなくてもなくなるなと思いました。

たくさん買った生姜。そちらも、金柑とスパイスを適当にブレンドし、コーディアルにしました。

材料は、量は適当で。

生姜
金柑
きび砂糖
シナモンスティック
グローブ
カルダモン

コーラの味?に近いような爽やかで濃厚な甘みのある飲み物になりました。体は喜びます。ホカホカするというより元気になる。滋養強壮飲料ですね。しかも一日に時間をおいて3回くらい飲んでしまった!という後引き具合。それもコーラ的です。

作り方もやってみれば簡単で、スライスした生姜とスパイスを一晩漬けた後、水を足して30分煮出して濾過するだけ。材料のシナモンスティックもスーパーで売ってました。材料にこだわるとエキスの濃度や質が大幅に変わってくると思います。この飲み物は気に入りましたのでやってみたいです。

美味しいお茶に囲まれて、優しい時間を過ごす。そこに、滋養強壮的なパワーが入ってきて、ちょっと気が滞留しモンモンとしています。何かをゴリッと動かしたら、詰まりが取れてパーっと進みそうなところです。そのための溜め。最後の一押しが今日なのか明日なのか。お茶でエンジン蒸す人っているのかな?

美味しいお茶飲んでますか?


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