見出し画像

育休後に残るものは?(2人目育休で得たもの)

昨年末より2ヶ月の育休を終えて、社長として通常営業を再開しています。

支援先様、パートナ様、Salesforceコミュニティの仲間、そしてチームの皆のご理解と協力を頂いて、感謝です。


”育休期間中は育児に専念するとして、育休が終わったら、何が残るのか?”
一般的な内容ではなく、今回2人目の育児で初めて起こったこと、得たことを振り返りがてら書いていきます。

元々想像していた収穫

一定期間だけ、家事育児の分担量を増やして、育休終わったら元に戻る、
では意味ないよね、という話は前にも書いたのですが
どちらかというと、以下のようなことが収穫として残るイメージを持っていました。

  • 忙しさにかまけて乱れた習慣、食生活を正して健康持続性があがる

  • 部屋の導線や家事のルーティン整理など今後の家事/育児効率があがる

  • 家事代行などアウトソース系の手続きなど負荷軽減の選択肢が増える

  • 空いた時間で勉強したり、考えたり、仕事やキャリアの改善に繋がる活動ができる

など。なんだかそれっぽいですが・・・なんというか示唆が浅い。

実を言うと、一人目の息子が既に7歳でして、
"赤ちゃんを育てる"という期間のことを大分忘れてるんですね。

なので、時間に余裕ができて何かが進む、みたいなところをメインに期待してた気がします。

実際、意識してスケジューリングしてたので
パーソナルトレーニング、整体、健康診断などのウェルネス系もやりましたし、家事代行系や行政の支援利用、ペーパードライバー講習の受講など、具体の成果がでやすい活動もある程度しました。

が、実際には赤ちゃんの育児は、子によって違いますし
やろうと思ったらやることにキリはなくて、時間に余裕あったらやる、みたいなことが本質的な収穫ではありませんでした。

夫婦で赤ちゃんや互いの人生に向き合い、
生活する時間を増やすことで、想像してなかった収穫があり、
内面的/心理的な面でメリットを感じることが出来ました。

これは、自分自身想像もしてなかった気づきでした。

妻と息子に対する理解度が格段にあがった

自分は典型的なHSPで、家族の悩みや抱えてる負担、ストレスみたいなものを勝手に感じ取っては気を遣ってしまったり、手伝わなければ、支えなければ、と考えて色々と動いてしまいがちでした。

思えば、仕事でも、営業/PM/サポート/経営、何をやるときも、
いかに情報がなかろうと、たくさんのことに気を回して、心配して、妄想して、考えられる限り細かくたくさんの想定課題に手を打つ、故に失敗が少ない、みたいな高コストな品質の出し方をするタイプです。

これは僕のいい部分でもありますが
下の子(娘)も産まれて、対象が増えるので尚の事、MP(気力)を消費してしまいがちなのは目に見えてました。

この期間、妻とは共に育児と家事をして時間を共有できましたし、
小学一年の息子とは、習い事の様子、公園での友達との遊びの様子、学校での話、を聞き、同じYoutubeやゲームを楽しむ時間を共有できました。

そんな生活を通じて、2人をより解像度高く理解できた気がします。

妻のこと

妻は元来おおらかな人で、嘘のつけない素直な人です。

少し朝には弱いですが、機嫌が悪くて人にあたる、みたいなことがなく
基本的には家族に対して楽観的に、明るく振る舞ってくれます。

眠いとか疲れたとか苦手な人/コトというのは当然あって
僕は単純に、仕事を巻き取ってあげたり、自由な時間や気晴らしをプレゼントするように心がけていました。

でも、自分に置き換えて考えると、
疲れやストレスが重い場合、例えばちょっと昼寝をさせてもらったとか、半日街で買い物ができたとか、それだけで超元気!まではいかないもの。

マイナスがフラットくらいにはなっても、
再び育児や家事の負荷に耐えられるほどの元気貯金はないのではないか・・・と過度に心配していしまい、中々僕自身が、うまく妻に頼ったり背中を預けたり出来ないでいる時がありました。

ところが、この期間を通して、
「今僕からみると、しんどそうに見えてるけど、どう?」
とか
「この作業だけ、後回しになりがちだよね、苦手?」
とか
「今の表情をみると、僕には、結構キテる、助けて、っていう風に受け取っちゃいがちなんだけど実際どう?」
みたいな掘り下げた会話ができて、

こちらが勝手に感じ取って動いていたことを補正できました。
勿論、自分も妻も年を重ねて変わってく部分もあるので、
都度話して調整ですが、こういう基準を作れるのはとっても有り難い。

息子のこと

別noteに書きましたが、息子は小学校入学直後から登校をかなり渋っていました。
下の子の出産とかぶって妻は入院中だったり、幼稚園と比べると、急に自分でやれ、ルールを守れ、な社会に入ることもあったりなのか、
強いストレス、抵抗感を感じていました。

親バカながらに、息子は理知的な部分があり人の話をコンテキスト含めよく理解するところがあります。
先生や大人の示すルールや、話の裏で期待する行動などを感じ取っては、仕事としてそれをこなして調和しようするところがありました。

小学校にいく、という新しく責務とされたルーティンはさぞ多く/重たい仕事に見えただろうなと思います。

行き渋りの最中は、僕も一緒に本当に心を痛めて、苦しみました。

が、夏休み前当たりから友達の存在などもあって大分改善し、
習い事にも挑戦したりとポジティブな活動が増えました。

そうした過程を深くみることが出来たおかげか、
以前のように、辛さに共感するだけでなく、
辛そうにしていても、
「抵抗はあるが乗り越えられそう」
な辛さなのかどうか、も少し分かるようになりました。

この感覚が間違ってる可能性もありますが、
以前のように僕が消耗しすぎないこともあり、
何かあっても励ましながら、ケロッと乗り越えて帰ってくるようなことが増えました。

その他(会社のこと)

少し本筋とは違うのですが、
社長として育休とったことで良かったなと思ったのは、

僕自身が一人の時に作ってきた事業や仕事に対して
子離れが進んだこと。
僕という親からの親離れが始まってメンバーが成長した、とかじゃないです。(元々仲間のメンバーは自立しています)

どうしても自分に最適化してつくられた事業は、
何かイシューがあった時、仲間よりも、思考が早く深くなりがちです。

仲間には仲間の強みや考えがあり、
それが好きで任せている仕事もある中で、
目に入るとどうしても色々と考えたり手を出したくなってしまうのは
親の子離れと同じような、僕自身の課題です。

少し距離を置いて、任せ方が進んだのと、属人的すぎる仕事を切り離したり整理できたので、広くみて適切に支援/サポートしようという動き方が出来るんじゃないかと思います。

層が厚くなるということであり、支援先の皆さんにとってもより
継続性も拡張性も高まって良いはずです。

さいごに

今回の育休というのは、
完全な休みではなく、週2程度時短稼働しながらの
分散的な育休取得でしたが、

復帰後の仕事のリズムも乖離しないようイメージしながら
よりよい育児の形を探すのにほど良いアプローチでした。

"育休"という形にこだわらずとも、様々な方が、
家族が増え、育ち、変化していくその後の家庭生活をいかによく出来るかという点で、自由度の高い働き方の中から、人生にあったものを見つけられるように祈っていますし、支援していきたいなと思っています。

改めて、この2ヶ月間のみなさんの変化に感謝します。



もしよろしければ、スキ(ハート)ボタンを押して頂けると励みになります。

----------------------------------------
SNSでも宜しくお願いします🙌
Twitter: https://twitter.com/yonyonsaeki


もし記事がお役に立ちましたらサポートを頂けると幸いです。 以下のように使わせて頂きます。 家事/育児系記事→小学校のサークル活動等地域の活動やボランティア活動への寄付へ ビジネスナレッジ系記事→執筆活動のリサーチ費用や、協力者様への謝礼に 自己紹介やエッセイ→自分へのご褒美