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【本】今さらのようで、新しい〜手紙の書き方をプロの作家さんから学べる〜

手紙ってもうほとんど書かないけど、たまに書いたり、もらったりするとワクワクする
そんな「手紙の書き方」をプロの作家さんが教えてくれる本

『十頁だけ読んでごらんなさい。十頁たって飽いたらこの本を捨てて下さって宜しい。』
遠藤周作著 新潮文庫

手紙の書き方といっても、よくある文の構成とかではなく、筆不精の直し方、書くときの大切なこと、自分の気持ちの上手な伝え方など、ちょっと違った内容がとっても役に立つ

とくに「休憩」の章にある、「ようなゲーム」はおもしろい

オリジナルな表現を身につけるためのちょっとしたゲームで「夕暮れである。大きな太陽が屋根の向こうに〇〇のように沈んでいく。」の〇〇を考えるゲーム

遠藤周作さんの小説はこの「〇〇のような」がすごく、豊かな言葉で表現されているのをよく見ていたので、このゲームで鍛えた努力の結晶だったんだと感動した

他にも「ラブレター」「病人宛の手紙」「知人友人へのお悔やみの手紙」「断りの手紙」など、伝え方でずいぶんと印象が変わる良い書き方を教えてくれる

内容が現代に合わない部分も少しあるが、手紙に限らず、メールの書き方で取り入れることもできる
たまには親に手紙を出すのも喜ばれるかもしれない

読み終わったら、少しだけ手紙を書きたくなる本でもある

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