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溺れにいく

思えば臆病は加速してきた様に思う。
単に今自分が少し弱っているというのもあるんだろうけど、弱っていない時はいない時で強い気持ちで人に対して生きているので、それは結局臆病だからである。
僕は真ん中で止まることが出来ないことにずっと悲しさを覚えているのだけど、そこで止まれるような間違い方をしてこなかったからだと気付いてはいる。

最近は、自分にとっての幸せの輪郭みたいなものが見えてきて、それはそれで素晴らしいことだけども。
同時にそれらを手放したくない思いがまた強まってきている。臆病が加速している。
どちらかというと、自分の自我の中の最初の方に立ち戻ってきている感覚がある。
結局真ん中にいられない理由は、自己肯定感の薄さが大きな所を占めていて。
それは色々なもので埋まってきてはいるのだけど、埋めてくれたのが僕ではなくて「周り」なので少し歪な形になってしまっている。
みんなは水を注いでくれるけど、穴を塞ぐのは僕なのだ。

驚くほど複数の人に、やりたいことを探せと言われた。
というか、ないっていうのは、見つけてないってことだよ、と言われた。
「夢組」と「叶え組」の記事はとてもとても刺さったのだけど、果たして自分がどこにいたいのか、いるのかがとても難しい。
叶え組だなあ、と思ってはいるのだけど、そうしたらそうしたで、僕は果たして誰かの夢を「叶える」ことに真摯になれるのか、自信がない。

ものづくりに興味がある。
造型への感受性もそれなりにあるが、心が震えるのは機能な気もする。

でもほんとは、なんだっていいのかもしれない。本気になりたいだけなのかもしれない。そして自分が何にならそうなるのかをわからないだけな気もしている。

ロックンロールが好きだ。
これくらい色々考えてる時に、僕は音楽が好きだともあまり口にできなくなる。
ロックンロールだけは好きだ。
なるべく情けないやつがなるべくかっこいいことをやってほしい。酒を飲みながら野次を飛ばしながら泣きながら、僕と君がぐちゃぐちゃになる感覚に溺れていたい。周りに誰がいようがなにを言われようが僕と君だけの世界に沈み込んでいたい。邪魔する奴には汚い言葉を使って、でも次あったらごめんなさいと言いたい。

高校の時ずっと聞いていた50回転ズを聞いている。
このバンドをみて、やるならベースだなと思った。
酔っ払ったドリーは高校生の僕がそう言うと、多分何も考えてない感じで、なにやったっていいけどトムウェイツを聴けと連呼していた。あれが全てのスタートだと。
ごめん、あんまりトムウェイツは僕には刺さらなかった。
でも君達が刺さったから充分じゃないか。
そんなことを思っている。

少し最初のところから掘り下げようと思っている。一人は怖くてしょうがないので、ロックンロールと二人で。
それが終わったら、友達と話そうと思っています。



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