営業マンセミナーのお話

先日の、おバカ営業マンの話に続いて
本日は「恐ろしい営業マンセミナー」のお話である。

流れとしては、友人の営業マンが営業セミナーに行ってきたと言うので
ふんわりとした感じで、どんな内容だったかを聞いたのだが
聞くにつれて何かトンでもない話されてんな感、があったので
本人の許可を得た上でこうして皆さんにお伝えする次第である。

セミナー対象

今回話題になるこの営業セミナーは、既にバンバン契約してる人がさらなる高みに登りましょう、的なやつではなくて

・営業マンになったばかりでどうしていいかわからない
・営業マンになったけれども成果が上がらなくて困っている
・昔の営業ノウハウやツールが全く使えなくなってきて焦りつつある
※これらに1つでも当てはまった方は要注意!すぐに受講しましょう!!

みたいな感じの、いうなれば
あんまうまく行ってない初心者営業マン向け」な内容だそうである。
(一応本人の名誉のために言っておくと、友人自体は真っ当に営業活動をしておりまして、キチンと結果も出してる上で、今後の後進育成等のために
見に行っただけですので、その点だけ是非言ってくれと本人からの要望です)

セミナーの内容

セミナーの講師は、かつて生命保険業界だかで1日1000件の契約を結び、業界ではカリスマ営業の鬼と呼ばれたりしたとかいう凄い人。

肝心の内容については、
・営業は断られてからが勝負、だの
・切り返しさえすればいくらでも喋れる、だの
相手が怒り出すのはこちらに興味がある証拠、だの
サイコパス極まってる話だったそうなのだが、

いくつか特にヤベえと思った箇所をあげると

①相手が何かしら「~という理由で難しいですね」と言い出したら
ニッコリと笑って「そうなんですよね!だから必要なんです」と言え
→相手は面倒だから断ってるだけ!!虚を突いて懐に入り込もう!

②相手の言う、商品やサービスへの不審点、不満、不安は全て聞き流せ
→なぜなら相手は商品や会社のサービスなど知らないのだから、あらゆる不満や不安などは杞憂というものだ

③トークは常にダブルバインド、自己中心的に進めろ
→「買いますか?買いませんか?」だと断られやすいが、「Aを買いますかBを買いますか?」だと買わない、という選択肢は生まれづらい

とかそんな内容であった。

鵜呑みにするバカたち

たしかにセミナーに来ている層を考えると、営業の自信を失ってる人も多いため、多少強い言葉を掛けてハッパを与えて熱を取り戻す…というのも(本人のためにも、今後その受講者の何割かが成功して、セミナーの評判を上げることも勘案したら)非常によく分かるのだが
その手の人々がコレをそのまま鵜呑みにしたらどうなるか。

例えば、以前のネット回線の営業電話を例にとると、

客「弊社はビルの共同回線を利用するので新たな回線は"難しくて"…」
バカ営業「はい!!だから弊社のサービスです!!」←①の活用
客「は???
バカ「お客様にこそ弊社サービスがご利用いただけますよ!!」←トークは常に自信のある断言口調
客「いやですから、既に弊社には既設回線がありますし、ビル全体でのプロバイダ契約ですので…」
バ「大丈夫です!!安心して下さい、それは杞憂です!!」←②の活用
客「はあ???
バ「では早速、次回お打ち合わせの期日を決めましょう」←気が変わらないうちのクロージング
客「聞いてる?こっちの話」
バ「来週木曜か金曜のどちらがいいですか!?」←③の活用
客「いやオイちょっと待てよ」
バ「では明日までにお決め下さい!またお電話します!」ガチャ
客「二度と掛けてくるんじゃねえ💢💢!!!

いかがだろう。地獄である。

バカはさらに増えていく

さて、この電話で全てが終われば良いのだがそうは問屋が卸さない。

かくしてこの電話をした営業マン本人は「やった、セミナーどおりにできたぞワッショイ!!」と有頂天である。
一方の顧客は、腹に据えかねていて先方に一本苦情のガチギレ電話でも入れれば事態も好転するかも知れないが、多くの場合は「誰がこんな会社に電話するかボケが!!💢」とだんまりを決め込む。

そうすると、例のクソバカは味をしめて、「俺イケるんちゃう!?」などと言い出し、再び別の所に電話をし始めたりするわけである。

そして恐るべきは、この手のクソバカ営業をクソバカセミナーに行かせるのは得てして会社ごとクソバカなので、成果を出した人はとっとと独立したり他所に行き、社内にはクソバカ不良債権がどんどん積み上がっていくという構図である。つまりは、このクソバカ営業も年が経つと昇進して、上に行ったりするのだ。そうして部下を持つようになり、クソバカ営業からクソバカ上司になった男は部下に言うのだ

「まあお前らもさ、俺みたいに上行きたいなら、このセミナー受けて、営業の真髄っていうの??芯ってのをサ、学んでこいよwww」

結果、嬉しいのはセミナー講師とその取り巻きだけで、
世の中にはどんどんどんどんこの手のクソバカが増えていく構図である。
あな恐ろしい。

終わりに

私の日頃の行いが悪いのか、どうも最近この手のクソバカに
会社でもプライベートでも遭遇するのだが

~ココ最近 遭遇したバカたち一覧~
・「NUR◯光を契約したい、っつってんのに何故かソフトバンクの契約も一緒にご説明しちゃいますねw難しくないですから大丈夫ですよ~w」と
謎の上から目線で延々話しまくるバカ
・「佐◯急便でーす、お届け物でーす」とチャイムを押すも、ドアの覗き穴からガッツリ「◯◯新聞代理店」の名札をぶら下げて勧誘に来るバカ
そして挙句に「僕らにもねえ!!ノルマがあるんですよぉ!!」と、謎の泣き落とし?で話を進めるバカ
・「契約書じゃなくて簡単なアンケートなんですよぉ」と言いつつ、ガッツリ「契約書」と書かれた紙を出してきて、指摘すると逆ギレしやがるN◯K代理店のバカ などなど

なんだろうか、単純に疑問なのだが、
彼ら、ないしは彼らの上司、ないしはその会社自体は本気で
「まぁワンチャンこのクソバカ戦法でイケるやろ!!」とか
「このクソバカ戦法で、業績うなぎのぼりや!!」とか
思ってたりとか、あるいはまさか本気でこの方法が
ベ ス ト 営 業 テ ク ニ ッ ク 
だとか思っていたりするのだろうか。。

もしそうだとしたらば、
この手のバカ戦略を喧伝するセミナーと
この手のバカ戦略をありがたがる会社組織と上層部
に振り回されている営業マン自身も、顧客と並んで
被害者でもあるのかもしれない。

だからとて、一切容赦する気はないが。

とりあえず佐◯の名を騙った新聞社には
このあとキッチリとクレームメールと電話をぶっ放す所存である。

※その他、私もこんなクソバカ営業された!!などのお話がありましたら
是非ともコメントをお寄せくださいませ。

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