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【社会人インタビュー#4】信用金庫勤務OGの"キャリア”


学生運営メンバーの椙杜です。社会人インタビューやキャリアに役立つコラム記事などを発信する「世の中理解塾note」。今回は、中央大学法学部卒で、現在は「芝信用金庫」にて働かれているOG、竹森千晶さんにインタビューを行いました。

竹森千晶(たけもりちあき)さん
2015年 中央大学法学部を卒業後、芝信用金庫に入社。3ヶ月の研修期間を経てA支店営業課に配属。支店近隣の地区担当者として預金商品や融資商品の提案を行う。
2017年7月に本部部署に異動し、営業店支援業務を行う。
2022年4月からB支店融資課に配属となり現在に至る。


陸上サークルから金融業界へ

この記事を読んでいる中大生に自己紹介をお願いします。

竹森さん)2015年に中央大学法学部を卒業した竹森と申します。
学生時代は、陸上競技同好会に入って精力的に活動していました。卒業後は芝信用金庫に入社いたしまして、現在8年目になります。

芝信用金庫ではどのような業務を行っているのでしょうか。

竹森さん)7年間で様々な業務を経験しました。1年目の7月にA支店配属され、3年目の6月までは支店近隣の営業担当者として、個人、法人のお客様のところに訪問をし、金融商品や融資商品のご提案する仕事をしていました。
3年目の7月からは本部の営業店統括部に異動になり、各支店の営業担当者と同行し、投資信託や保険商品を中心とした金融商品をお客様にご提案する仕事を行いました。今まで金庫として投資信託や保険商品の取り扱いが少なかった一方で、資産運用や相続対策のニーズが高まってきていることから、幅広いニーズに対応できるように専門部署が作られ、そこに私が配属されました。今年の4月からはB支店融資課に異動になり、借入をを希望するお客様に対して商品のご案内をしております。最初の支店勤務、本部勤務の時は外回りが中心でしたが、現在は、基本的に内勤業務になります。

現在働かれている企業を選んだ理由は何ですか。就職活動のお話を交えて、教えていただきたいです。

竹森さん)金融業界は大変そうだというイメージがあったため、最初は全く考えていませんでした。
就職活動の相談を家族にした際に、父の仕事が素材系のメーカーだったこともあって素材系メーカー業界を見ていました。ただ、素材系メーカーは他の業界と比較して文系の採用枠が少ないこともあり、上手くいかないこともありました。
そこで、兄が勤めていたことから、当初興味がなかった金融業界に目を向けるようになりました。特に一定の地域に根付き、地域のお客様のために働くことができる信用金庫に注目していました。信用金庫に興味を持った時期が遅く、採用を行っている企業は今働いている「芝信用金庫」を含め1,2社しかなかったのでこの2社を受け、最終的に「芝信用金庫」から内定をいただきました。

最初に抱いていた「金融業界って大変」という考えは、実際働かれてみて変わりましたか。

竹森さん)私の会社は入職するときから、総合職=営業、一般職=内勤という形で採用が分かれており、私は総合職採用なので、そちらのお話しをさせていただきます。
先ほども言ったように信用金庫は地域に根付いているので、営業エリアとしては広くないのですが、訪問手段として女性だったら電動自転車を、男性はバイクを使ってお客様のところに訪問します。天候問わず基本的にお客様のところに訪問するため、天気が悪い日などは心が折れたこともありました(笑)
銀行や、地方の信用金庫になると、訪問手段が車だったり、電車だったりするみたいなので、金融機関によって様々だと思います。
金融業界だと、成績など数字を求められるイメージがあるかと思うのですが、その点に関しては、そこまで多く求められるというわけではないと感じます(金融機関によって目標の建て方が違うので一概にもいえないですが)。私の会社は最初の1、2年目は「仕事に慣れる」ということの方が重視されているなと感じますね。

信用金庫の特徴とは

金融業界と聞くと「銀行」が真っ先に思い浮かぶかと思うのですが、銀行と信用金庫の違いは何ですか。

竹森さん)銀行と信用金庫の行っている金融サービスは基本的に大きな違いはありません。異なる点としては、銀行は株式会社のため株主の利益が優先されます。一方で信用金庫は地域の方々が会員となって地域の繁栄を図る、協同組織の金融機関なので、地域社会の利益が最優先にするという側面が大きいということです。
信用金庫は活動する地域が絞られているので、特にその地域に住むお客様のために発展のために業務を行っています

働く上での “やりがい”

-働いている中で、やりがいを感じる瞬間はどのような場面なのでしょうか。

竹森さん)本部勤務時代のお話をさせていただきます。当時、各支店の営業担当者とお客様へ伺い、投資信託や保険などの金融商品の説明をするという業務に従事していました。その際に商品や制度に関心がなかったお客様が話を進めていくことで、私の提案に乗って下さった時、「しっかりお客様に寄り添って提案ができた」とやりがいを感じましたね。これからもこのやりがいを得られるように尽力していきたいです。

先ほどお伝えしていただいた「大変な点」があるからこそ、やりがいをより感じますよね。

竹森さん)そうですね。骨の折れる状況だからこそ、その分やりがいは非常に大きいです。

働く上で大切にしていること

竹森さんが働く上で大切にしていることはありますか。

竹森さん)お客さんが何を求めているのか第一に考えるということを大切にしていますね。お客様が何を求めているのかを会話を通して見極めて、合致する商品や制度をご提案していこうと意識をしています。
会社が推進したい方針と私がお客様に推進したい方針と異なることもあり、両方を両立するにはどうしたら良いか悩むこともありますが、お客様に納得して提案を受けてもらうことが一番だと思うので、最善の提案ができるように心がけています。

相手が求めていることを考える、ということが大事になってくるのですね。

竹森さん)そうですね。正直、お客様からしたら金融商品を買うにしても、特別この金融機関のものがいいというのはあまりないと思うんです。
だからこそ会社としても、メリットを感じていただきながら提案していくことは常に考えているところではありますね。


相手のニーズを知る力は、どのように養えばいいとお考えでしょうか。

竹森さん)難しい質問ですね(笑)。なんだかんだ何回も繰り返すことで身につくかなと思います(私も100%できているとも思っていないので笑)。

私のお話をさせていただくと、お客様のお話しする前に、お客様が預けていただいている預貯金やローンのデータや性別年齢層を確認して、どういうニーズがあるか想定しながらとお話しするようにしています。
その上で、「データを見ると○○という特徴があるから、このお客様のニーズはこれかな」というのを何個もパターン化して用意しています。
またお客様によっては、最初から本題に入ってしまうと構えてしまう方もいらっしゃるので、最初から本題に入らずに世間話をすることもあります。

お客様としても最初から完全に心を開いて話してくださる方も少なかったり、お客様自身も「漠然と不安を感じているけど、どうしたら良いか分からないからまずお話ししたい」といった方もいらっしゃるんですよね。
そういった方に少しずつ質問していきながら、今後の方向性を一緒に決めていくことなどもあります。

10年後のキャリア像

10年後、竹森さんはどのようなキャリアを歩んでいたいとお考えですか。

竹森さん)現在融資業務に携わっているので、この経験をさらに積みたいなと思っています。個人のお客様向けの業務で培った金融商品の知識を用いて、いつでもお客様に寄り添った提案をしていきたいです。
最終的には、個人でも法人でもすべてのお客様に、最適なご提案をすることができるようになりたいと考えています。
金融業界は求められることは多いので、自身でも日頃から勉強して知識を広げていきたいです。

中大生へメッセージ

質問は以上になります。最後に、記事を読んでいる中大生へメッセージをお願いします。

竹森さん)いろんな会社を見ると思うので、選り好みせずに視野を広げてみてほしいなと思います。私は就職活動の際に、「この業界大変そうだな~。行きたくないな~。」と考えることがありました。でも意外と蓋を開けると意外とおもしろそうだったり、自分が知らないだけで色々な企業が様々なことをやっていたり、新しい発見が後々ありました。
最初の自分のイメージを一度取っ払ってみて、自分の視野を広げることが大切だと私は思います。OBOG訪問や業界研究をやるのがおすすめです。

素敵なメッセージありがとうございます。以上でインタビューを終了させていただきます。本日はお忙しい中、取材を快諾していただきましてありがとうございました。



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