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人間って機械?動物園での気づき

先週末、久しぶりに動物園に行き「動物って多様だなぁ」と改めて思いました。例えば、丸くて大きいマヌルネコ。道端で見かけるネコとは違い、動きがゆったりで重々しい様子が印象的でした。リスの展示では、お馴染みのニホンリスの他に、珍しい模様のフクロシマリスや、ハムスターのように丸い形のグンディを見ることができました。
動物園に行くと、本当の意味で動物たちを知れるなぁと。テレビや図鑑、あるいはスマホの絵文字で見る動物たちはあくまで一例にすぎず、実際はもっと多様な種類がいて、それぞれに独自の特徴があることを実感できます。普段「ネコ」や「リス」と呼んでいるものは実際にはおらず、それらは自分たちがわかるように分類して名前を付けているだけなんだと、改めて思いました。

ヒョウの展示も印象的でした。私が訪れたときには檻の中をひたすら行ったり来たりしていて、一瞬「機械かな?」と疑うほど。後で調べたところ、これは「常同行動」というもので、移動距離が長い動物に見られる行動だと知りました。本来は獲物を探すことに多くの時間を費やすヒョウですが、動物園は範囲に限りがあります。そのため同じ場所を往復することで、移動距離を合わせるようです。
これを見て、動物園の在り方について思いを馳せましたが、それと同時に「この機械的な行動は人間にも当てはまるよなぁ」と思いました。
たとえば、大事な本番を迎えると緊張して体が硬直したり、恥ずかしいと頭をかいたりするような行動は、無意識のうちにやってしまいますよね。そういう機械的な動きはいくつもあるように思います。最近ChatGPTを代表としたAIの進化が目まぐるしく、人間と機械の違いについて議論されがちですが、「人間も機械的な側面あるのでは?」と。気になってWEBで調べているうちに、すごい言葉に出会いました。

人間とは機械である

マーク・トゥエイン「人間とは何か?」

マーク・トゥエインはあの有名な「トム・ソーヤの冒険」の著者です。これは、彼の晩年に書かれたもので、人間には自由意志などなく、環境が脳に作用して、その脳が下す判断に自動的に従っているだけ、という主張。非常に考えさせられる内容ですし、この一文だけではつかめないと思うので、ぜひ読んでみてください。老人と若者の対話形式で読みやすいですし、漫画版もあります。

このような形で、動物園での体験から様々な気づきを得られて、それを知りたい!という気持ちになりました。その好奇心をもとに学んでいくプロセスに、自分は楽しさを感じています。旅行や体験での気づきをきっかけに、自身の学びをスタートさせていけば、自分の視野を広げることをポジティブに考えられると思います。
身近なモノをテーマに、参加者同士で意見を共有する「Yononaka」も、学びのきっかけとして最適な場だと思っています。興味を持たれた方には、ぜひのぞいてもらえると嬉しいです。

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