「告白」を見た

小説を複数並行して書こうとしているのだけどなかなかうまくいかない。絵も複数同時進行してしまっているし、作曲もやりかけで、何より卒論に着手しなければならない。



アマプラで「告白」を見ました。

湊かなえ原作で、松たか子主演のやつ。中島哲也が監督で、こないだ見た「来る」の人らしい。なるほどと思う。もともとはCMの監督していたらしいのですが、「来る」も「告白」も、確かにその感じがある。

清涼飲料水のCMのあのステレオタイプな青春の白々しさ。制服を着た子供たちが皆笑顔で集まって窓から顔出したり、踊ったり。あるいはブライダル産業のCMもそう。

表面的で、清潔で、人の獣感から一番遠い感じ。映画ではそういう欺瞞感を「しょ〜〜もね〜」と言ってる感じがしておもろい。「来る」では妻夫木聡、「告白」では岡田将生のキャラクターが「そっち側」を表象してた気がする。やっぱり顔がカッコよくないとその感じは出せない。

最近活躍している役者さんたちの子役時代が観れるのも面白かった。井之脇海とか、のんとか、橋本愛とかいろんな人。この頃から華がある人もいれば、今の方がずっと素敵になっている人もいる。私も少しずつ素敵になりたい。

原作を読んだ記憶は本当に微かなので、終盤の展開は「こんなだったっけ?」と思ったけど、キャラクターが入れ替わりながら独白していく構造が面白かった。一人が想像していることと、別の人が知っていることが微妙に違ったりして、物語の展開につれ情報が開示されて全体像が見えるのがよい。でもこれは多分小説の方が効果的だろうと思う。文章では一人称で常に誰の目線か意識しながら読むのに対して、映像だと三人称視点のことが多いから、割と普通の映画観てる気分でも観れてしまう。

それにしても、クラスメイトの人たちの頭の中をあんな風に覗いて、全体がどういう形になってるのか知ってみたいという気持ちはあったような気がする。

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