生命保険会社と税理士の関係
・・・ですが、かなり緊密です。
税理士である以上、生命保険会社とは切っても切れない関係です。
税理士の多くは、税理士協同組合、略して税協というものに加入しています。都内はどうかわかりませんが、群馬県ですと、9割以上は入っているものと思います。
当然私も加入しています。任意加入団体なので、税理士になって当初は入らずにいたところ、当時の職場の上司に「え、なんで入らないの」というあつりょ…助言を受けまして、たしか10,000円の出資金をお支払いして加入しました。
10,000円は出資金なので、脱退したら返ってくるものです。利息とかは付きません。
税協の目的はどういったものか、東京税理士協同組合のHPにあったものを掲げます。
東京税理士協同組合は、「相互扶助」の精神に基づき設立された東京税理士会の関連団体です。
税理士会では行うことのできない経済活動を行い、組合員・準会員の皆様の業務支援と福祉の向上を目的に運営を行っております
ここに「税理士会では行うことの出来ない経済活動を行い」とありますが、この経済活動の主たるものが生命保険の加入斡旋ということになります。
各生命保険会社が提供する生命保険に、税協を通じて税理士の顧問先が契約すると、生命保険会社から税協に紹介手数料が入ります。
生命保険会社からの紹介手数料は、知っている人は知っている通り、けっこうな額になります。
税協はこれを原資に、会員の税理士向けに研修を開催したり、書籍を配布したりしています。
研修は、本来、自分で受けようと思ったらその倍の研修代となりそうなものをいわば補助してくれています。たまに無料研修もあります。
書籍は、年に2~3回でしょうか、無料で配布されます。指定されたものが特に何をすることなく送られてきたり、書籍リストの中から選んで贈呈されたりします。
ということで、税協に加入しているだけで、とくに追加出費なく特典を受けています。加入しない理由がないです。
が、これらの特典を受けられるのも生命保険会社あってのこと。
生命保険会社にとっては、お金に詳しい(はずの)税理士がその顧問先に生命保険を間接的にでも直接的にでも紹介してくれるのは、ありがたいことなんだと思います。
かくして、税理士側と生命保険会社とで密接不可分な関係が生まれているのです。税理士会の総会後の懇親会には生命保険会社の方々が来賓として出席されています。
この関係が、良いか悪いのかよくわかりません‥というより、私自身この関係に組み込まれてしまっていることを否定できません。
ということで、まあこういうことです。
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