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税理士と公認会計士の違い その一(位置)

記念すべきまともな記事1回目です。

はじめてnoteを使ってみて、てっきりブログのようにブログ名があるものだと思っていたら、そういうわけじゃないみたいですね。とりあえず毎回画像をupすることにしましたが、どうするのがいいのか今後ちょっと考えます。

さて、テーマは、表題の通り、税理士と公認会計士の違い…というよりは、公認会計士の紹介です。自分の中での共通note名は「日本人の3割もたぶん知らない税金とかのハナシ」ということで税金が入ってますが、早くも税金はそんなに関係ないです。

わたしは、公認会計士としての資格を得たのちに税理士となりました。最近増えているという、公認会計士税理士です。キャリアのスタートは監査法人だったので、いちおうは公認会計士としての仕事を経験して、一般事業会社を挟んで、税理士としての経験を積んできました。ですので、公認会計士と税理士とで、ある程度は業界の肌感覚を持っています。公認会計士業界の方は、最近、肌感覚を忘れがちですが…

さて、そもそも日本人の3割も公認会計士のことを知らないような気がしています。婚活とかの経験上。日常生活で公認会計士と出会うことってそうそうないはずです。本来業務は会計監査という主に資本市場のインフラを担っている重要であるべき仕事をしているはずなのですが、目立ってナンボの仕事ではなく、逆に目立ってはいけない面もある仕事なので、世間的な認知度は低いと思います。

目立ってはいけない面もあるという点は、例えば保守作業員といった方々と通じるものがあるかもしれません。これらの方々が注目されるときっていうのは、仕事に失敗しているときだと思います。水道管が破裂して水が出ない、水道保守作業員は何をしていたんだ、というようなケースですね。
普段は、なにもなくて当たり前。存在感を示すことはない。
インフラを支えるというのはそういうものです。

これは公認会計士も同じです。普段は会計不祥事など無くてあたりまえ(そりゃそうです)。でも、公認会計士がいることですんでのところで防止されているというのは、表には出てきませんが、実はけっこうあるはずです。
でも、たまに会計不祥事が発生すると、やり玉に挙げられるのは公認会計士。第一義的に悪いのは会社なのに…

ともかく、公認会計士の業務としては、会計監査が本来的なものです。
会計監査とは決算書に対して意見を表明して保証することです。
もう少しだけ平たく言えば、決算書に対して、出鱈目なことは書かれておらずこの決算書を元に意思決定しても問題なさそうだよ、ということを意見として表明することです。そうして、決算書の内容を保証するんですね。新聞なんかでは、お墨付きを与える、などと表現されます。

対して、税理士はふつうの人にとってもなじみがあると思います。だいたい人数が違います。2021年11月末日現在で、税理士登録者は79,956人と実に8万人弱。公認会計士は同時期で33,479人。倍以上違います。

そして、確定申告となれば税理士の出番ですし、普段から市役所等で無料納税相談といった業務をしています。ということで、市井の人にとっては税理士の方がはるかに知られています。

ちょっと長くなるので続きは次回にします。

本日の 日本人の3割も多分知らない税金とかの話 

─公認会計士は、資本市場のインフラとして(あまり目立たず)働いています。

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