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ふるさと納税の、よくある厳密にいえば違うこと(その1)

(さすがに毎回同じ画像を使い続けるのもナンなので、テーマになじむものに変えました)
(タイトルにChapterつけるのも、なんか違うな、と思ってやめました)

クリスマスも過ぎ、年も押し迫ってきた感があるので駆け込みふるさと納税をしようとしている方もいらっしゃるかと思います。

あるときの総務大臣(いまは与党重役)から、ふるさと納税はネットショッピングじゃねーんだぞと怒られ、秋も深まってくると専用WebサイトのCMも流れ、いまやすっかり定着した感のあるふるさと納税ですが、仕組みをわかっている人はそんなにいないのではないでしょうか。

ということで、今回は、ふるさと納税のハナシです。まあ、いろんなところで言われているので内容的にはどこにでもあるような記事になってしまい、オリジナリティを発揮するのは難しいのですが、タイムリーな話題ということで。


厳密にいえば違うこと

①ふるさと納税は節税になる

ふるさと納税はサラリーマンの節税策の一つとして紹介されています。
まあ、確かに税金が減るのでその点では節税といえるわけではあるのですが、よく考えたら寄付金としてお金を払っているわけですね。
ということは、正確には、節税というよりは税金の前払をしている、と考えた方が実態に近いです。

前払した分を確定申告(なりワンストップ特例の適用により)で精算しているという感じです。

じゃ、ふるさと納税の特徴はなにかというと、返礼品があるということです。
通常、税金を払ったところで直接的に何かをしてもらえるわけではないです。あそこの家はたくさん税金を払ってもらっているから、とりわけ道路をキレイに舗装しておこう、っていうのはないわけです。一方で、ふるさと納税をすると、返礼品がもらえます。
この、返礼品分のトクをしている、ということになります。
(追記:寄付金控除適用時に2,000円は差し引かれてますので、返礼品相当額-2,000円分がトクしている額です)

②ふるさと納税に限度(上限)額がある

わたしもふるさと納税はしてまして、もっぱらふるさとチョイスというところをつかっています。そこでは、「2021年 あといくら寄付できる?」などとあって、自分の給与などを入力すると「寄付控除上限額」というものが出てきます。

この「寄付控除上限額」は、通常は住民税での寄付控除の上限を示しています。すなわち、それ以上の額になると、寄付控除の額が増えないということで、払いソンになるよ、ということを示しているようです。

まあ、確かに寄付控除上限額というのは正しいのですが、かといってそれは、ふるさと納税自体の限度ではないわけですね。したかったらいくらしたっていいわけです。寄付金控除額が増えない(=税金を減らす効果が変わらなくなる)というだけで。

その、寄付控除上限額を超えた寄付金になったとしても、とたんにソンをす
るというわけではありません。多少超えた程度では、そこまでソンはしません。

その2に続きます

本日の日本人の3割も多分知らない税金とかの話 
─ふるさと納税は、返礼品の分だけトクしている制度で、実際は税金の前払。


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