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L:54 ガラスの器と静物画 山野アンダーソン陽子と18人の画家

2024.1.26 @東京オペラシティ アートギャラリー(ぐるっとパス利用)

今年もたくさんガラスを見ていきたいわけで、2024年はここからスタート

この展覧会の出発点は2013年にさかのぼります。スウェーデンを拠点に活動するガラス作家・山野アンダーソン陽子が、「ガラスの作品を本にしたらどうか」と提案を受けたことをきっかけに、アートブックを制作する「Glass Tableware in Still Life(静物画のなかのガラス食器)」というプロジェクトがはじまりました。
スウェーデン、ドイツ、日本を舞台に展開したこのプロジェクトは、とてもユニークなプロセスで成り立っています。山野が18人の画家それぞれに声をかけ、画家自身が描きたいと思うガラスを言葉で表現してもらい、その言葉に応答して山野がガラスを吹きます。できあがったガラスを画家が静物画に描き、写真家・三部正博が画家のアトリエを訪れて絵画とガラスの写真を撮影し、デザイナー・須山悠里がアートブックのかたちにしました。

イントロダクションより

この展覧会では、ガラス、静物画、写真、文章と4つの創作物を見ることができる。こういうのは初めてだったので新鮮だったし、とてもよかった。

ガラスそのものの鑑賞は、当然楽しい。
それに加え、その作品ができるまでのやり取りの断片を読み(山野さんの文章)、あ〜こうしてこのガラスはできたのかとまた眺める。
そして、そこからできるそれぞれの画家の作品を観る。目の前にあるガラスが、絵画として絵の中に存在する不思議さというか、ガラスが絵から飛び出してきたのか、ガラスが絵の中に入ったのか。
そして画家のアトリエで撮影されたガラスの写真。これがすごくよくて、目の前にあるガラスよりよかったりする。(というのも、一部の作品がひざぐらいの低めの位置でやや遠目に位置する展示だったので、見えにくかったのもある)あと、その持ち主の場所で撮られたというのも、そこにストーリーを想像して観られるのがよかったのかなと思った。

今回、写真がきれいだなぁと資料を見ていると。ゼラチンシルバープリントと書かれていた。きれいなのがゼラチンシルバープリントだからなのかは私にはわからないが、ゼラチンという言葉に引っ張られた(笑)

noteに詳しく書かれている方がいるので、詳しく知りたい方はこの記事を。

4つを見るのに特に順番を意識せず、行ったりきたりしながら、結局2回巡回してしまった。ガラスは全体的に丸みがあるものが多い印象。優しく柔らかく光を通す印象。


今回、1番のお気に入り、実物より絵の中のガラスの透明感がすごい



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