「箕輪厚介炎上。出版中止でギャラ支払いナシって、よくあるの?」を読んだ

「箕輪厚介炎上。出版中止でギャラ支払いナシって、よくあるの?」を読んだ。

そもそものきっかけの記事は読んでないので言及しない。

今回、話題にするのは「出版中止でギャラ支払いナシって、よくあるの?」のところ。そう、よくあるんだよー。あるんですよ。

久保内信行さんが上記リンク先の記事で書かれている通り。

少しだけ補足します。

契約書が結ばれない謎

どうして、出版直前にならないと契約書が結ばれないなんて慣例があるか。
なあなあ、というと、言葉が悪いけど、持ちつ持たれつの面があったと思うのね。

たとえば、ライター側は、書き出したけど思ったように書けず、もうちょっと時間が欲しい、もう半年伸ばしてください、なんてこともある。

たとえば、編集者側の意見と合わず、意見が合わないぐらいならまだ対話すればいいんだけど、編集者のやり方が酷いので、じゃあ、書きかけのこれは別のところに持っていくぞ、とか。

思ったより大著になったので、別の形で出しますか、とか、上下巻にしますか。そうなると出版計画変わりますね。

そういう融通が効く状態が必要だったりするケースもあるわけです。

「本を書く」ということが、「いつまでにこの形でこう納品する」という形式と「合わない」という気分が、むかしは(というか、ほんの一時期)あった。

もちろん、だから契約書がなくていい、なんてことを言いたいわけじゃない。逆に、もうこういう「なあなあ」の利点よりもデメリットのほうが大きくなったから、ちゃんとどう契約を結ぶかを考えたほうがいいんじゃないかってことです。

っつても、たとえば、いまWEB系のライターの契約書、著作権も著作人格権も譲渡して改竄しても文句言うなみたいな会社側に都合のいい事項ばっかりってのが多いから、契約書そのものがフェアじゃないと意味ないけどな!


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