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『虎に翼』と『商業ダンジョンとスライム魔王』をゲームデザインしたい人にオススメ

マンガ『商業ダンジョンとスライム魔王(1)』が面白かった。(リンク先はAmazonアフェリエイトになっています)

新人ダンジョンデザイナーが魔王と名乗るスライムと一緒に、ハマるダンジョンをデザインする物語。
ファンタジー世界設定だから、実際のダンジョンを作るんだが、(冒険者を倒すダンジョンであったり、冒険者から宝を守るダンジョンではなく)冒険者を楽しませるものなのだ(だから「商業ダンジョン」とネーミングされている)。つまりやってることはゲームデザインなのである。

第1話は「自分の力でやったんだ」と思わせる工夫。
第2話は強すぎるモンスターを逆手に取っておもしろくする工夫。
第3話は意志(コンセプト)をベースにデザインする方法。
第4話は模倣から脱して個性を生み出す方法。
と、ガチなゲームデザインレッスンになってるマンガだ。

もうひとつ。
NHK朝ドラ『虎に翼』をオススメ。

法(ルール)をどのように作りどのように運営するかというドラマなので、ゲームデザイナー必見。

『虎に翼』は、法の在り方をテーマのひとつにしていて、もちろん朝ドラなんで、それを背景にして人間ドラマが展開されるのだけど、ルールの再帰性の問題や、全体ルールと個別の思い(半径5メートルのできごと)の衝突や、運営上の矛盾などの問題を考えるきっかけになるのでオススメです。

ちなみに『虎に翼』は、三淵嘉子さんがモデルで、日本初の女性弁護士の誕生となる1940年あたりの物語。
一方で、Netflix『リディア・ポエットの法律』はイタリア女性初の弁護士の物語。こちらは時代は1883年。50年ちがう!

衣装や建築物の豪華さも相まって、50年も先をいっている国の凄さをひしひしと感じる。
っても、リディア・ポエットも、女性だという理由で弁護士資格を剥奪されちゃうのだ(そして、探偵のごとく活躍するという設定)。

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