3つの言葉を使って創作してみる。選ぶ言葉は適当に思いついたもの。（創作8）

石けん　長野　虹

「小学生の頃に手洗い場の蛇口のところに結んであった、黄色い石けんあったよね？」

『あった！レモンの形してて、洗った後にうっすら匂いするやつ！』

「あれって、今の小学校にもあるのかな？」

『どうだろうね？スマホで調べたら、まだ販売はしてるみたいよ』

「私たちには小学校あるあるだけど、これって、どのくらいの年代まで分かるのかな」

『その前に全国的に使われてたのかどうかが分からないよね』

「確かにね」

『てか、そもそもなんで石けんの話？』

「なんか、急に思い出したから聞いてみた」

『そっか。人間の記憶って不思議よね』

「そうそう、何の脈絡もなく思い出すことあるのよ」

『私も、東京オリンピック見てたら、長野オリンピックのこと思い出した』

「それは、多少のつながりあると思うけど」

『そっか。そういえば、オリンピックつながりだね』

「私は、オリンピックで思い出すのは、ゆずの栄光の架け橋の曲なんだけどさ」

『うん』

「あの曲の歌詞には全然出てこないのに、虹のイメージがあるのよ」

『ゆずは、虹って曲も出してるから、その曲とごっちゃになってるんじゃない？』

「それだ！」

『それかい！でもほんと、記憶って面白いね』



了