見出し画像

阿賀北ノベルジャム2022参戦記#27「旅路」

 また間が空いてしまいました。そして明日はフィナーレ。表彰式です。早いもんですねえ。長いはずがあっという間でした。

 しかしほんと、書くよりも書くこと以外のことで色々ありました……。もう阿賀北のベルジャム名物ですよね。メンバーが集まらない、集まってもうまく日程が組めない、そうしているうちに時間を浪費、そして事務局との争い。それに参加者同士の確執と友情、作品を巡る懊悩。

 正直、ノベルジャムとして本家NovelJamでも話題になった「編集は何をしてたんですか」問題以前でした…だってこないんだもの…。私が本家NovelJamの編集やったとき、一緒にやる3人に不安を抱かせないようにってのを苦心して、それでもうまくいったとは思えないのに、それ以前だったんだもの…。

 いや、本業忙しいのは仕方ない。とはいえ、こういうリモートワークでほったらかしにされてる感ってのはホント良くないんですよ。せめてここまで読んでますよ、把握してますよ、のスタンプ押してあるだけでもぜんぜん違う。それなのにそれやらなきゃ、延々と既読無視されてる感じで辛いのは当然です、と言えば良かった。私もそこ指摘すれば良かったのかもしれないわけで、私にそれほど追及できないところはある。

 だいたいにおいてですよ、本家NovelJamで著者編集デザイナーにスタッフに観戦者まで全てのロールやってる唯一の人間として、私の参戦姿勢にも問題はあったんです。1人足りなきゃ2人分頑張るしかなかった。私にはそれは出来ないかもしれないけど、多分ナミノフならやったと思う。やれたんだと思う。そこは私の限界であり反省点です。

 その結果いろいろミスや手ぬるさがどっさりあって。めちゃ悔しいと言えば悔しい。私、だいたいNovelJam終わるとき、独特の悔しさで眠れなくなったりします。なんでこうできないかな、と一晩中自分を罵ってます。でもその煉獄の中から、次にどうしようという気持ちが生まれ、失敗をどう次回防ぐかの教訓も生まれる。NovelJamがハッカソン、強化学習だとしたら、まさしくその効果は終わったあとに出るのです。そう、受賞するとかしないはスパイスに過ぎない。本質はやはり強化学習なのです。

 そしてそれは「なんのために参加するか」じゃないんです。「なにを得るためなのか」でもない。NovelJAMの最大の意義は「それをやれる時点で素敵ですばらしい」のです。

 だって考えてみれば、文芸好き、創作好きが集まって、創作で競い泣いて笑って過ごすなんてなかなかある環境ではない。ほとんどの人は孤独の中で創作してる。それを集まってチーム組んでやれる。その中で「おおっ」と言う人に出会い、他人の失敗に「明日は我が身」と思いながら自分ならどうするかを真剣に考える時間を過ごす。これだけで実は幸せなことなんです。普段はこんなこと、できないから…。

 そして今回、ざっくり19人ぐらいがこの阿賀北ノベルジャムに参加した。ホントはもっと多いんだけど正確に調べるのは面倒いので19人にまとめました。でもほんと、「鎌倉殿の13人」のような凄まじいドラマが展開されました。

 ええっ、って事が何度もあった。でもそれは書き手の最大の効用、なんでもネタとして考えるエンタメ思考でやれば、こんなドラマのなかにキャラとして存在できるなんて美味しいわけですよ。かぶりつき、前展望席でいろんな事件を見られる。そりゃ当事者としては七転八倒だけど、それをぐっと堪えて観察すると実に楽しいわけです。

 ヒドい楽しみ方ですが、んなもん採点基準は示されないわ、途中で納品仕様がわかんなかったり変わったりするなんてもう「たけしのお笑いウルトラクイズ!」みたいなメチャクチャさです。というかこれに現役の大学生巻き込んで良いのかと思いますが、それはそれでいろんなことがありましたからね…うぐぐぐ、ってなってるときに連絡用のDiscordに「(なんとかってゲーム)をプレイ中」ってステータス見えてたりね…。もう、ね。

 特に当初の全く来ないんだか経歴詐称なんだかの人の騒動ではわが鉄研特務機関の傍受という暗躍もあったけど、そこからの途中で対抗する別の特務機関の存在がわかったりと情報戦が展開されもしました。まじかー。

 そんななか、ほんと、「NovelJamは運営もJam」の言葉通り、運営もホント大変だったと思います…けどね…もうどうにもならないけど言いたいことはある。BCCKS使わなくなくなったことですごくゲーム性が落ちた。それでやたら作業増えたけどゲーム性が落ちてしまった。これはたまらんところはあります。あとWordとか使用ツールの見込みも。Wordってほんとろくでもない上に泥沼なんですよ…Wordだからシンプルなんて事は全然ないのです。なんでWordからエクスポートしたPDFで印刷製本に出したのか。事情はわかるけど、その事情でゲーム性がすごく落ちてしまった。それゆえ先行きは正直危ぶんでます。

 次回のことなんかとても考えられないけど、でもまだやることがある。それは鈴木先生に本を届けること。あれだけ「米坂線編を」と期待されて応えないわけにはいかないのです。それゆえ「鉄研でいず!アンコール」「オールアバウトオブ鉄研でいず!」「米坂線ダークツーリズム」の3冊「鉄研でいず!スターター欲張りセット」を作りました。

鉄研でいず!よくばりセット

 これもって新潟阿賀北に行くことにしました。表彰式ですが私はここでも単なる賑やかしなのははじめから通りなので。それより鈴木先生には応えたいのです。

 これから握りしめたえきねっと割35%引き新幹線特急券で、新潟に向かいます。えきねっと割使うと高速夜行バスとそれほど変わんなくなるんですよね…新潟。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?