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「リバイバル群雛10th」について-責任編集として思うこと

リバイバル群雛10thについて

 発売からそこそこ経ちましたが今日、23年10月31日が正式な群雛発刊10周年です。
 リバイバル群雛10thはその10周年記念ですが、ちょっと早めに売り出したんですよね。
 というのも、BCCKSで作ったんですがその場合BCCKSは即時に発売が始まるのですがストア配本といって他のAmazon Kindleとか楽天Koboとかの電子書籍書店で発売するのにすこし時間がかかるのです。一斉発売できない。なんか審査してるんでしょうね。
 で、現在ほとんどの電子書籍書店で発売が開始されております。遠慮なくお買い求めください。いいんですよー遠慮しなくても(何だそれ)。

 というわけでいくつか今発刊したあとで今思ってることを書いてご紹介します。


編集、やってよかった

 と思ってます。やっぱり私、小説やめられないや……。それが悔しいときもあるけど、やっぱり、小説が好きだし、それ書いてる人も好きなんですよね。そしてたまにいいの書けちゃうから諦められない。もう業になってしまったと思うけど、この本を編集しててとても幸せな数ヶ月でした。ありがとう。

 というわけで各項目の紹介。

各項目紹介


表紙

 ナミノフ提供のイラストを私のほうで文字置いて作成しました。いろいろ悩んだけど落ち着いた感じに。デザインもまだまだ素人です…。

宣伝用写真。

 宣伝用の写真。はじめ別のものでした。近めのコメダ珈琲のカウンター席で撮影。奥に写っているのは味噌カツバーガーです。このときのiPad miniは後述するけど現存しない…。うぐぐぐぐ。

紙本。自宅で撮影。

 紙本だと背表紙や裏表紙も凝った作りにしました。もし機会があればご覧ください。

コメント 月刊群雛編集長/HON.jp理事長 鷹野凌


 この本にコメントをいただきました。実は鷹野さんにこのリバイバル群雛10thの計画を話したのはなんと8月24日! ひいいい、すみません……この面子集めたのは3月某日なんだもの。なんと5カ月後。てっきりナミノフから話がいってるもんだと思ってました……。
 もう雛じゃない、かもしれないけど雛どころかもはやヒネドリかもしれません……。でもエール、ほんとうにうれしかったです。群雛本誌時代もいろいろお世話になりました。いろんな思い出があります。感謝。

マスカレード・マインド/神楽坂らせん


 いつもながら文体がすごく新鮮なんだよね。ほんと。素晴らしい個性だと思う。仕上げるのも早かったけど内容も先進的。無茶ブリしたらあっさりそれ超えるのかいてきたのもさすが。Google+時代からまた成長と成熟を感じます。すげえ。今後も楽しみ。

堕天使/竹島八百富

 竹島さんとは新橋で飲んだりした以来だけど、ほんといつもながらの怖い話。ただ怖かったのがね……竹島さんの原稿にだけ怪奇現象が起きたんですよマジで。アレは怖かった……どういう怪奇現象かは本誌で。校了寸前にアレはほんと怖かった……。作品も狙い通り怖いけど。ひいいい。

ゲーム・オーバー/きうり

 きうりさん、群雛で腕たしかな実力者だったんだけど、なんと原稿仕上げたあと編集作業中にコロナになってしまって……。まあ無事回復したようでよかったけれども。でもいろいろと途中で精神的に支えていただきました。感謝。作品は学校図書館の謎の話。これも風味絶佳でした。

人類滅亡想定原因保護管理研究所/白色黒蛇

 毎回黒色白蛇と間違えてすまない限り。でもほんと今回の作品バッチリでした。多方面でも活躍してる感じがこっちもうれしい。作品はよくできたSFホラーだと思う。不気味さがとてもいい。次の世代なので一番期待してます。今後も楽しみ。

舞姫裁判/萬歳淳一

 ほんと完成度が高い作品でした。文芸法廷劇。校正作業の時に一太郎チェックしたらいろいろと特徴が数字にもでてて、おおー!って思いました。そしてこれもいろいろ無茶ブリしてスマヌ……。
 またダブル淳一で紙面飾れたのは本当にうれしい。そのうち新潟でまた遊びましょうね。

NovelJam殺人事件/米田淳一


 ワタクシの作品。いろいろまだやれたことがあったと思うけどこのときはこれが限界。ご批判は甘んじて受けます。うう。
 このあとで推理連載をカクヨムで始めました。推理も書いて楽しいと思えるようになりました。少し変われたかな?


総天然色ひなまつり/折羽ル子


 期待通り暴れてくれました。こういう密度高くアイロニーの効いた作品も好き。こういうセンスはうらやましい。
 で、結構話も合う仲なので、一緒に昨日(10月30日)二人で小田急永山で飲んだらもうすっかり楽しくなっちゃってベロンベロンに酔っちゃってル子さんはケータイを、私はiPad miniの入ったカバンを忘れてしまった。ル子さんのは見つかったけど私のはぜんぜん見つかんない。ひいいい。大損害だけどそれぐらい楽しい仲間であります。また何かでご一緒したいところ。
 作品はしっかりワサビになってくれてます。こういうのがないと雑誌ってよくないんですよ。召喚して正解でした。これもまたバッチリでした。

言葉よりも先に歌があった/王木亡一朗


 群雛らしい作品。「中間小説の逆襲」は群雛のもう一つのテーマだったと思う。今回もまさにその王道でした。家族の話だけど、今だからこういう話がめちゃめちゃ沁みるんですよ。ほんと、涙でそう。なぜこういう世の中になったのか……。あたりまえのことが当たり前でないのがしんどすぎる。

440Hz-Wandering Wolves-/澤俊之

 ギター作家の面目躍如。ご飯シーンもめちゃ美味しそうで期待を裏切らない。あと編集作業の時いろいろ助けてくれました。実質、副編集長やってくれましたね……ほんとうにありがとう。それをやってくれたおかげで今回成功できたと思います。私一人では無理だった。
 思ったけどうちの「鉄研でいず!」シリーズでやりたいと思ってやってることと狙いは一緒なんだろうなーと言う気がします。趣味の「好き!」を超えて普遍的な表現、道に至ろうとしてるんだろうなと。そういう所で音楽ほとんど知識ない私でも楽しく読めた。「乙女のたしなみ・テツ道」をこっちは標榜してるけど、澤さんのもそういうアツい思いを感じる。趣味っていいもんです。私はどれが趣味でどれが本業かもはやわからんけど。

百年後のあなたへ/小桜店子

 これも次の世代の作品。ステキでした。後は頼んだ……。作品はSFだけどこれもほっとする。もうちょっと長く浸りたいと思う作品だけどこれはこれでいいかも。今時のセンスが上手く反映されてるけど、私も読んでおおー、って楽しく読めました。良いモノは世代を超える。

有楽町で笑いましょう/和良拓馬

 ルポって書いちゃったけどエッセイでしたね。ほんと失礼しました……でもほんと滋味あふれる出来。お笑いをスポーツのように見る視線はこれまで私は読んだことなかったので新鮮でした。ホントは大トリとしての作品なので、すばらしい安定感で締めてくれました。見開き写真で締められたのもよかった。あれ以外と面倒なんですが、この作品のためにやってよかった。良いモノ作るのは面倒の連続だけど、この面倒はこの作品の出来のおかげで報われたと思う。シャープな作風が毎回ステキ。

リバイバル群雛日記/米田淳一

 これも拙著。このリバイバル群雛10thのメイキング日記。雑誌作りの楽しさが伝わればなによりであります。これは付録的な位置づけなので、大トリはこの前の和良さんの作品です。そう考えながら作ってました。

あとがき


 一応ここにも小さなネタがあります。ゼヒお楽しみいただければ。

 というわけで群雛10th、各電子書店ストアで配信が進んでおります。ゼヒご覧いただければ。

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