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M-1グランプリ2021参戦記

皆さんご機嫌いかがでしょうか
最近3万円するちょっと良いイヤホンが不調でちょっと悲しいよねながです。


普段はサッカーのアウェー遠征の出来事を記しているこのnoteですが、今回はM-1グランプリに参加した時の感想について書いていきたいと思います。


自分がM-1グランプリに参加すると決心したのは去年の年末ごろです。去年のM-1グランプリを見て、小学生の頃の芸人になりたいという夢を2週間くらいは抱いていたのを思い出し、当時の夢を叶えようと思ったのが動機だった(はずです)。確か、当時諦めた理由は将来の夢を発表する場で恥をかいたからです。諦めた理由も小学生ですね


ネタについては、バイト中にずっと考えてました。個人的な自信作から超絶駄作、正統派な漫才からコント漫才まで合わせて12個ほど作りました。

M-1グランプリ本番1ヶ月前

自分は北陸に住んでますが、相方は大阪に住んでいるので、基本的に直接会って練習出来ません。1ヶ月前に何かの用事で大阪に行ったついでに相方と会いました。この時にエントリーシートを書いてコンビ名を決めました。コンビ名は自分含めた3人がひとフレーズごとに言い合い、それらを合体させて決めました。せっかくですのでコンビ名の没案をここにいくつか書いておきます

カンブリアンスチーム
キクリバンバン
ザ・サタン工房
マラニョン
アイザック

ご自由に使ってください

字が汚いですね

M-1グランプリ本番1週間前

1週間前になってやっと会って練習しました。場所はカラオケで練習しました。一応それより前にもzoomで練習しましたが、あんまり声を出せないので感覚としてはあんまり良くなった印象はありませんでした。

ネタもここら辺で決めました。

M-1グランプリ本番前日

この日に大阪入りしました。この日もカラオケで練習しようと思っていたら緊急時代宣言でカラオケ屋が一つもやってませんでした。なので、友人宅の近くの公園で夜に練習してました

ここら辺で練習してました。

M-1グランプリ本番当日

本番は心斎橋のパルコの14階のSPACE14でありました。集合は13時40分でした。12時半ごろに心斎橋のパルコに着き、そこで食事を済ませてました。緊張で食欲が全くなかったので焼きそば単品を頼んだつもりでした。しかし何故か焼きそば定食が出てきました。食べ切れず吐きました。ごめんなさい

13時30分くらいに受付で2000円払い、体温計測と直近2週間の発熱の有無のアンケートを書いて待合室に入りました。本番の前の週にコロナワクチンを打って39.5度の熱がありましたが黙ってました。

待合室は通路みたいなところにパイプ椅子が置いてあるだけでした。皆さんそこで着替えてました。後から入ってきたプロっぽい人が無差別に挨拶しまくって入って来たのを見て、芸人の縦社会の厳しさを感じました。

13時50分くらいにスタッフに呼ばれて舞台裏で待機してました。自分のちょっと前にダブルヒガシがネタをしていてかなり大爆笑を掻っ攫い、会場もかなり温まってました。ダブルヒガシが終わった後、司会者が次に出てくるコンビを16組?くらい読み上げてました。
そして読み上げ終わると「次のコンビどうぞー!!」と言いながら司会者が舞台袖に入ると同時に最初のコンビが「どーもー」って言いながらマイクに向かいました。自分達はこの人の次にネタをする手筈です。

自分達の一つ前のコンビなんですが、あまり他の人のことを悪く言いたくないんですが…


めちゃくちゃ声が小さい 


とにかく声が小さかったです。舞台袖にいた会場を仕切ってそうな人達もみんな声を揃えて「声ちっさ」ってかなり大きな声で言ってました。せっかくダブルヒガシと司会者が温めた会場が一気に冷めたような気がしました。

M-1グランプリ本番

一つ前のコンビがネタを終えるとかなり食い気味でマイクに立たされました。全く心の準備が出来ていない状況でした。

マイクに立てばかなり緊張するかな〜と思ってましたが、その実、あんまり緊張しませんでした。観客席をじっくりと眺める余裕すらありました。1/3くらい埋まってるように見えました。

よくアマチュアのコンビに指摘されるのが、「声が小さい」ってことだと思います。しかし、自分達の一つ前のコンビが舞台袖で「声ちっさ」って言われてたので、自分達は普段の3割増しの声でやりました。正直一つ前のコンビには感謝してます。この人たちのお陰で声が出せました。

そして、自分達のネタですが、やった感じとしては


思ったよりウケたけど、思ったよりウケなかった


という感じです。思ったよりウケたのに思ったよりウケなかったってどういうこと?と思う人もいるかと思います。

自分達のネタの構造は後半に畳み掛ける感じのネタでした。
ネタの序盤には弱いボケがいくつかあるんですが、そこでは思っていたよりもかなり笑いが起きました。とりあえず入れたボケでも何故か笑いも起きました。


これは行ける!!



そう思ってネタの後半の強めのボケが連続するあたりでかなりギアを入れて畳み掛けました。しかし…


手応えがない


いや全く手応えがないわけではないんです。ちょっとはウケたんですよ。ただ最初の弱いボケとあんまり変わらないくらいの笑いしか起きなかったんですよ。

そういうことで、やった感想が思ったよりウケたけど、思ったよりウケなかったとなりました。


M-1グランプリ本番後

本番後は舞台の裏を通って待合室に行きました。その時の気持ちとしては、「めちゃくちゃ楽しかった」に尽きます。思ったようにウケませんでしたが、とにかく楽しかったです。テレビで芸人が生活に苦しんでいる様子を見ることもありますが、想像以上の苦しい生活をしてでも芸人を続ける人の気持ちがめちゃくちゃよく分かりました。楽しすぎて本番終わって20分くらいは将来の夢が芸人でした。

実は本番中、ポケットにスマホを入れ、自分達のネタを録音してましたので、その音声を聞いて自分達のネタを分析しました。


これはヒドい



まず、間が酷い。自分のネタはかなり間が大事になってくるような構成でした。今まで何回も練習をし、一番手応えのある間の感覚を掴み、本番に向かいました。
なのに本番のネタはあまりにも酷い。こんな酷い漫才で笑ってくれたお客さんの優しさに涙が出てきます。
さらに全体的に早口。自分は普段、滑舌が悪くてちょっと早口な傾向にあります。なので、何回も練習して、ゆっくりはっきりいう練習をしました。しかし、本番では、その練習を無碍にするような感じでした。
最後に、めちゃくちゃ噛んでる。本番中も2回くらい噛んでた感じはしました。しかし、本番の音声を確認するとそれどころじゃない。こりゃウケねえわ。

練習では2分30秒くらいで、強制終了するかもしれないなってくらいでしたが、本番のネタは間を詰めてしまったり、早口になってしまったりなどがあり、2分10秒でした。

対戦ありがとうございました


待合室から出ると、次は観客としてM-1グランプリに参加しました。500円払って会場に入りました。

当たり前ですが、みんなレベルが高い。アマチュアですら上手いなとついつい呟いてしまうくらい見事なネタもありました。自分達のレベルの低さを思い知らされました。流石にコイツらには勝ってるだろって人達もいましたが…
40組くらい見ましたが、ネタを飛ばしたのはひとコンビだけでした。
勝手にこのコンビは一回戦突破するやろうなあ、ってコンビをメモしてました。40組くらい見て、15組くらい通りそうって思ったコンビが居ましたが、その中で通ったのが8組だけでした。思ったよりも1回戦の壁って高いんですね。



参加してみて、アマチュアがM-1グランプリ1回戦を突破するために大切だと感じたことをまとめます。


まず第一に「つかみ」だと感じました。審査員に高く評価してもらうためにはまず第一に、印象に残ることが大事です。何時間も何時間もネタを見せられると、どうしても途中でダレてきます。自分達のネタをちゃんと見てもらう為にもつかみは大事だと思いました。

また、ネタを作るにあたり、制限時間は2分から2分半ですが、まず、1分半くらいのネタを作り、やっていく上でボケを付け足すのが良いと感じました。自分達のネタは書いた時はどれも3分くらいでした。そこからボケなどを減らして時間内に入れるんですが、そうすると話が繋がらないと言ったことが多々起き、結果としてネタが個人的に満足いくものになりませんでした。

ただこれらよりも圧倒的に大切なことは「間」です。観戦してると、フレーズとしてはそこまで強いボケではなくても、間一つで大爆笑を掻っ攫ったってシーンがいくつかありました。また、アマチュアのかなり上手いと感じた山場のボケも間が雑で全く受けないこともありました。アマチュアはどれだけ強いボケを持ってこれるかよりも間とか練習した方が一回戦突破は近いはずです。

ただ漫才をするに当たり、大前提となってくるのが大きな声で前を見てやることです。

楽しかったM-1グランプリでした。ありがとうございました。

ちなみにちゃっかり再エントリーしました。抽選通るといいなあ

ということで今回の格言

芸人は凄い


それでは皆さんごきげんよう


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