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自分が自分であることを誇れるような事業と組織をつくりたい

はじめまして、こんにちは。米永です。

4月27日より、丸井グループとGoodpatchのジョイントベンチャー、株式会社Muture(ミューチュア)を立ち上げ、執行役員として出向することになりました。

昨年末に設立メンバーで顔合わせ、年始1月から急ピッチで会社設立にむけて準備を進め、怒涛の4ヶ月。

自分にとって大きな挑戦になるこの機会。改めて、ここにいたるまでの自分の気持ちと、これからMutureでチャレンジしたいことを言葉にしておきたいと思います。

8年間やってきたクライアントワーク

私は新卒でWeb制作会社にデザイナーとして入社しました。その後GoodpatchへUIデザイナーとして転職します。直近ではBX(ブランド・エクスペリエンス)デザイナーとして、コーポレートブランディング領域を中心に取り組んできました。

Web→UI→ブランディングと、デザインの対象を変化させながらクライアントワークに取り組み、気がつけば8年間。

自分が「こうしたい、あれを作りたい!」という感覚よりも「目の前の人の期待に応えたい」という気持ちが強く、そこにモチベーションの源泉を持っていた私にとって、Goodpatchのクライアントワークは最高に楽しい環境でした。

特に、直近取り組んでいたBXデザインは、素晴らしい志を持ち世界をより良くしようとするクライアントにデザインの力を届け、エンパワーするお仕事。そういった方々を通じて、自分自身も社会を前進させる一員であることが感じられる誇り高い仕事です。

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Goodpatch Culture Deckより

自分の言葉に自信が持てなくなってきた。

GoodpatchのBXデザイナーとして専門性を伸ばしていくこと、BXデザインの力で挑戦者をエンパワーしていくこと。これは自分のキャリアの行先であり、やりがいでもあると、納得感と誇りを持って仕事に取り組んでいました。

しかし、ある時期から自分の仕事に突然の違和感と不安が生まれてしまいます。

BXデザインの案件を通してさまざまな組織課題のお悩みをお聞きし、それに対する打ち手をご提案していけばいくほど、課題のパターンや対する施策・ナレッジが自分の中にどんどん溜まっていきます。そしてまた別の相談を受け、私は頭の中の引き出しからお話をします。


「この場合は、OOに課題があることが多いですよ」
「御社はOOな特徴があるので、OOをやってみるのはどうでしょうか」
「特効薬はないので、OOをやり続けることが必要ですよ」


こんな提案を繰り返していくうちに、ふと「でも私、これ自分でやったことないんだよな....。」という感情が広がり、自分の言葉に自信がもてなくなっている自分に気がついてしまったのです。

組織カルチャーを長期視点で作り上げていくことに、当事者として試行錯誤しながら取り組んできた経験が無い。にもかかわらず、知識とナレッジで提案を繰り返している自分の言葉に、頭では理解していても心がついていかない。そんな感覚になってしまったのです。

巡ってきた挑戦の機会。提案から実行へ。

このままじゃよく無い気がする!
漠然とした不安と悩みでしたが、私には幸せなことに周りに相談できる人がたくさんいました。

Goodpatchのマネージャー陣や土屋さん、ICCサミットのボランティア活動で出会った仲間たち、mentoで続けているコーチング、そしてこれまでご一緒させていただいたクライアントの中にも時間を作って1on1をしてくださった方も。

たくさんの対話とFBを通して「本当は私、自分のことどう思ってるんだろう」ということがすこしづつ見えてきました。


誰かの夢や熱をデザインの力でサポートする立場から、自分も人生をかけてコミットしたいと思えるテーマに出会いたいと思っている自分がいること。

ビジネスが理解できるデザイナーではなく、事業を前進させることができる、デザインを武器とする人材になりたいと思っていること。

自分が下した大きな意思決定を、苦しくても逃げずに、長期視点で良い結果へと持っていくこと。

ここまで言語化できたなら、あとは挑戦の機会を見つけにいくぞ!
そう思っていた頃にいただいたのが、この丸井グループとGoodpatchのジョイントベンチャー設立という挑戦の機会だったのです。

どうせなら、想像もしてなかった道へ飛び込んでしまおう。

はじめてGoodpatchの取締役、松岡さんからお話を聞いた時、正直自分の身の丈を何段も飛び越えたとんでもない機会だと感じました。その場ではすぐ答えは出ず、「ちょっとびっくりしすぎてなんとも言えない」と正直に応えた記憶があります。

しかし、その場では答えを出せなかったにしろ、いただいた話がずっと頭から離れませんでした。心はもう挑戦したい気持ちでいっぱいなのに、自分の保守的で真面目な一面がきっと脳にストップかけてるんだ....と自分の悪い癖をメタ認知しつつも、ひよること約1週間。

とうとう決心を決めて松岡さんに深夜にDMを送ります。

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色々考えたけれど、断る理由がどう考えても見つからないし、やらなかったら後悔する気しかしない。それに、自分が想像できていたステップは、この先自分の力でも掴めたかもしれない道。
しかし、これはGoodpatchにいたからこそいただけた機会で、与えられない限り得られなかった機会。だったらもう飛び込んでみるしか無い!

「相利共生の未来」を実現したい理由

ここにいたるまでの自分の気持ちばかりになってしまいましたが、ここからは未来のお話。

Mutureの立ち上げに向けて、設立メンバー5人でたくさんの対話を重ねて出てきた「相利共生の未来を実現する」という夢。これについて自分なりの意志を書きます。

これまで私がGoodpathで出会ってきたクライアントは、どの企業もとても素晴らしい志を持ち、それを実現するために誠実にビジネスと向き合っている人たちばかりでした。

しかし一方で、倫理観やモラルを欠いた不誠実なビジネスが世の中に存在し続けるのも事実。今までの私は「これは企業それぞれのスタンスに依存するからしかたがない。」とそれ以上の考えを巡らせることがありませんでした。

「相利共生」はそこに問いを投げかける言葉です。

まっとうで誠実なビジネス。働く人が自分の仕事に誇りを持てる。そして継続的に成長もできる。そんなビジネスは机上の空論ではなく、誰もが実現できるもの。

「相利共生」という価値観がもっと広がっていけば、誠実で良いビジネスが増え、だれもが自分の仕事に誇りを持てるようになる。今はそう信じられるようになりました。

恥ずかしながら学生時代の私は、社会に出て働く意義や期待が低く、そこそこに生きていければいい。仕事とは、生きるために仕方なくやらなければいけないことだと捉えている人間でした。

しかし、デザインという仕事に出会えたこと、Goodpathで自分の仕事を誇れるような経験をたくさん積ませていただいたことで、人生のやりがいと仕事は、働く意義という形で重ね合わせることができることを知りました。

だからこそ、まずはMutureに関わってくれた人が、自分が自分であることを誇れるような事業・組織を作っていきたいと思っています。

新しい景色をひらく。これからは自分たちの手で。

ようやくここからがスタート。
今はこれからメンバーと一緒に、Mutureを育てていけることが楽しみでしかたありません。きっと想像以上の困難や予想外の出来事が起きるはず。けれども頼りになる仲間と一緒に乗り越えながら、自分たちの器を育てていきたい。

でもなぜか、Gpマインドがあるからたいていのことは大丈夫だろう!という変な自信もあったりします。Goodpatchで培ったスキルと経験よりも、マインドセットのほうが私にとっては宝物です。

私は今後、Mutureで経営という立場で主に広報・組織・ブランドづくりを担っていきます。Mutureと社会の関係を紡ぎながら、自分が自分であることを誇れるような事業と組織をつくる。Mutureが掲げる「相利共生の未来を実現する」という夢を広げていきたいと思います。

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最後まで読んでいただきありがとうございました。
経営者としてまだまだ未熟な私ですが、どうぞ応援いただけると嬉しいです。

こんな私のお話、もうちょっと聞いてみてもいいよーという方いらっしゃったら、お気軽にDMいただけると嬉しいです🐶✨

🐥 @MutureCorp
📕 Muture
🏠 https://muture.jp

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🦁ばお 👨じゃみ 👓ひろや 🍲べー 🐶よね(この記事)


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