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駄文「問答無用に許せない夜」

 いま非常に怒っている。仕事の人間関係で、だ。許せない人がいる。でもその関係は仕事である以上は切ることはできない。自分が辞めればそいつとの縁は切れるだろう、ただ、なぜ自分が犠牲にならないといけないのか。許せない。怒っても彼にはまったく通用しない気にも留めない。言いたいことが無限にあるが、言ったところで彼に響くことは一生ない。文句などどこ吹く風、悠々自適の社会人ライフ、自分がやらなきゃ誰かがやるさ。

ムッキーーーーーーーーーー

ムッキョーーーーーーーーー


そんな夜はないだろうか。俺にはある。今夜だ。

いいかみんな、よく聞け。そんな時は、マブリだ。

マドンソクはラブリー、マブリだ。

 無双の鉄拳のマブリも、許せないことがたくさん起きる。でも大体は我慢する。人には我慢の限界がある。我慢には限界があるけれど、好き勝手に怒っていいときなんか大人にはない。それでは、どうするか。マブリに任せるのだ。「雄牛」の異名をとるマブリは、愛する妻とつつましい生活を送っている。生活の中では許せないことばかりだ。それでもマブリは愛する妻のためにすべてを我慢する。妻と、妻との生活のためだ。

 しかし、妻は誘拐される。一方的な押し付けによる誘拐だ。(不思議な表現だが、みればわかるからご安心を)そこで、マブリは怒ってくれる。そして大暴れしてくれる。そう、それは僕ら我慢するしかない人間のために。そしてマブリは勝つだろう。だってマブリが敗けるところなんてみたくないから。しかも気持ちのいいアクションで。そしてもちろん、エンディングはハッピーでしかない。だってマブリだから。

 そして、明日も何とか我慢できる。マブリはいつだって僕らの代わりに怒ってくれる。悪者をどつきまわしてくれる。でもひとつだけ僕らは頭の片隅に置いておかなくてはいけない。マブリみたいにしちゃだめだ。嫌いな奴を殴っちゃいけない。すべてはマブリに任せておくべきなのだ。なんだ今日のnoteは。あと、敵のキャラクター最高でした。

【無双の鉄拳】

2019年 キム・ミンホ監督

「新感染 ファイナル・エクスプレス」「犯罪都市」のマ・ドンソクが、誘拐された妻を追う男を演じたノワールアクション。現在は愛する妻ジスと穏やかに暮らしているドンチョルは、かつては一度キレたら最後、誰にも止めることできない「雄牛」の異名で恐れられていた。ある夜、ちょっとした揉め事でジスを怒らせてしまったドンチョルは急いで自宅に戻るが、部屋は荒らされ、そこにジスの姿はなかった。そこへジスを誘拐したという電話が入る。電話の主はドンチョルに身代金を要求せず、逆に金を渡すからジスのことは忘れろとの提案をもちかけてくる。怒りに震えるドンチョルは、警察に頼ることなく妻を助け出すために独自で動き出す。(映画.COMより抜粋)

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