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「SDGs 12 つくる責任 つかう責任」ネイルを通じて、フラワーロス問題と取り組む。

最近、ネイル企画にて、新しい取り組みを開始しました。

それは・・・
「ロスフラワーをネイルに取り入れること」
です。

ロスフラワーというのは、市場流通上にて規格外と判断された花や、式場等で役割を終えた花、その他、見た目的にも綺麗な状態のまま廃棄されてしまう花のことです。

サスティナブルな社会の実現に向けて、以前から、食品ロス問題と同様、このフラワーロス問題にも様々な取り組みが行われています。

ハーバリウムのワークショップでも、食品ロスを減らすために、家庭や飲食店での食品廃棄物を乾燥させたものを材料として利用する取り組みを行っています。

たとえば、果物を乾燥させて着色したものは、こんな感じのものになります。
これらをカットして、ハーバリウムの材料に再利用したりします。

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▼ハーバリウムについては、コチラを参照ください。


今回は、このハーバリウムでも再利用することが難しいような小さなサイズのロスフラワーをネイルに取り入れることにしました。

例えば、こんな感じのものです。

ロスフラワー2

ロスフラワー

花びらの欠片や、花の先端部分など、通常ならば廃棄されるようなものを数種類集めたものを利用します。


そして、これらのロスフラワーを、さらに細かくカットします。

ロスフラワーカット2



この小さく刻んだロスフラワーをクリアのネンドジェルと混ぜていきます。
自由に形がつくれるので、筆では表せないような立体感を生み出すことが出来ます。

ロスフラワーコネコネ


イメージ通りのデザインに仕上げ、さらに爪のカーブに沿った形状に整えた後に、UVライトを当てて硬化させます。

ロスフラワー固めるもの


これらのパーツを実際にネイルに施すと、こんな感じになります。

ロスフラワーのネイル2

とても綺麗ですよね。

本来、廃棄されるはずのロスフラワーが、ネイルという形で生まれ変わり、多くの方に新しい価値を提供することは、とても素晴らしいことだと思います。

世界的に、SDGsに則った取り組みが行われていますが、これらの食品ロスやフラワーロスの問題も、プラスチックゴミの廃棄問題と同じように、一人一人が向き合うべき社会課題だと思います。

とくに、SDGsの17の目標のうち、「12 つくる責任つかう責任」は、今すぐにでも取り組める内容が多いと思います。

ロスフラワーをネイルに取り入れ始めたネイリスト「HITOMI」さんは、花を使う仕事をされている方だけではなく、友人からもロスフラワーをいただくこともあるそうです。

つまり、HITOMIさんが、ロスフラワーのネイルに取り組み始めることを宣言した結果、廃棄される予定のロスフラワーが、HITOMIさんのもとに集まり始めた訳です。

そして、その集まったロスフラワーを、小さくカットしていく作業も、とても地道なものだと思います。
もしかしたら、「工数」という観点では、割に合わないこともあるかもしれません。

でも、一人一人の宣言と地道な努力の積み重ね、そして、そこに込められたサスティナブルな社会の実現に貢献するという想いは、経費を削減すること以上に価値があると思います。

そして、このことを誰しもが認知する時代も、間もなくだと思います。

つくる側も、つかう側も、「責任」を持って生きていくことが大切ですね。


向山雄治
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