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#よんなな朝の歌 ’23.8②


2023.8.7 ORANGE RANGE「花」

おはよんなな。8月7日ゆえに。今という現実の宝物、ですか。何かあるかなとか思いながら辺りを見回して、とりあえず今元気ならいいやって思えたらそれでいいよね。大切な方がいる人はその人に精いっぱいの花束を。1週間、よろしくね。
午前6:47 · 2023年8月7日

 植物の成長過程の中で、多くの人が「花」の瞬間を愛でるだろうと思う。花そのものの可憐さや可愛さを想う向きもあるが、花そのものは生命を継ぐための生殖行為に他ならない。つまり、植物にとってはいちばんセクシーな瞬間であるといっても過言ではないだろう。
 だから花は咲き誇り、儚げに散りゆく。
 「花を持たせる」「言わぬが花」「上司に愚痴言われるうちが花」…。これらの花は、それらを表層的に見ている。その裏にある生殖力を感じるようになると、花ひとつひとつにもセクシーやエロシティズムを感じることになるだろう。

2023.8.8 シシド・カフカ feat. 横山剣 with CRAZY KEN BAND「羽田ブルース」

おはよんなな。頭来るわ、頭に来ちゃうわ…そうだよね。男女の機敏の中でそういう時はいくらでもあって。すれ違いもあるし、誤解もあるし。でも、泣かした瞬間に男の負けだよね、うん。
午前6:47 · 2023年8月8日

 シシド・カフカが自慢のロングヘアをバッサリ切った一部始終はこの楽曲のPVに収録されているが、切る前のロングヘアも、後のボブヘアもカッコいい女性には似合うとしか言いようがなかった。
 失恋で髪を切る、という行為は昔からよく言われていたものではあるが、曲の中の話ゆえに「そこまでするか?」とも思っていた。それをスパッとやるシシド・カフカの胆力は、自分の想像のいくつか上を歩いているんだなと。
 翻って実際の世界で失恋をトリガーに髪を切らせる男が居たらまた、それはお目にかかってみたいものだ。

2023.8.9 T-SQUARE「宝島」

おはよんなな。夏の空と海を目の前にして聞きたいT-SQUARE。穏やかな波に淡い色の海。その風景を見せるように表現されていく宝島の情景。ああ、海に行きたいな。気持ちだけでも心をそっちに向けていこう。お休みまであと2日。張り切ろう。
午前6:47 · 2023年8月9日

 今思えば、T-SQUAREはインストゥルメンタルバンドの大御所的存在、なのだろうな。ごくごく初期こそは「歌詞がないとダメだろう」とかいろいろと紆余曲折はあったと聞くが、自分が知っているT-SQUAREは既にフュージョン(と、彼らは名乗らないようだが)バンドのスタイルだった。
 詞のない音楽でコンサートホールを満杯にしたり、誰もが知っている曲を世に出したり、ジャンルの先駆者としての凄みは言葉で言い表すことができない。願いがかなうなら南国の島を思い浮かべながら、いちどリアルに聴いてみたい。

2023.8.10 サカナクション「新宝島」

おはよんなな。新しい宝島を探す旅に出かけみたい。そんな気持ちで始めたこのアカウントも、夏まで続くとは思わなくて。そろそろ何か見つかった?とか思いながら…あの頃毎日聴いていた新宝島。丁寧丁寧丁寧に言葉を紡がなきゃ。
午前6:47 · 2023年8月10日

 別に他意はないが、「宝島」の次は「新宝島」。一応、ちゃんと「新」の方を後に紹介したのは丁寧な仕事ぶりであると評価いただきたい。とかなんとか。
 新しい宝の島を見つける旅を、丁寧に描いていく作品の世界観。夢のある世界を描くことがすなわち、「何か新しいものを創る」という意味での「新」がついた形なのだろう。
 どこぞの映画の影響で「シン・~」とつけがちな「新しい〇〇」。私が古い考えなのだろうか、漢字の「新」が付いた方が自分の身にしっくりくる。「新」という字が古臭いと捉える向きがあると思うけど、なんかね。なう。

2023.8.11 井上陽水「少年時代」

おはよんなな。今日から実質的な夏休みに突入します。夏休みは夢花火、くらい楽しいでしょうか?一応、いろいろありますので…多少のタイムラグ投稿になりますがこの夏休みを愉しんでいるところくらい…少しお見せできるかな?てへ。
午前6:47 · 2023年8月11日

 日本人が抱く田舎の夏休みへの憧憬は、この1曲に凝縮されたように思う。これ以降、少年時代の夏休みの風景がアップデートされなくなってしまった、というべきか。
 そういう楽曲をポジティブに言えば「決定版」という。無論、決定版には異論はない形だとは思う。それもゴリ押しに決まったものでなく「これよね」と誰もが頷くものは、本当に稀有であるなと感心する。
 そういえば、井上陽水も表舞台から「すっ」と消えたように身を引いた。どこで好々爺をしているのだろうか、またはひょっとして少年時代に戻って楽しく生きているのだろうか?

2023.8.12 安全地帯「恋の予感」

おはよんなな。1985年の今日は、日航機事故の日でした。あの日消えた520人の命に思いを馳せる日。そんな年に流行った安全地帯のナンバー、私はこの曲が一番好き。個人的には少し苦いけど。気まぐれなあいつが好きな曲だったからさ。
午前6:47 · 2023年8月12日

 この曲を、この日の鎮魂歌にした。
 1985年8月12日、日航ジャンボ機墜落事故の発生した日。羽田から伊丹に向かう、日航123便が紆余曲折の中で群馬県にある「御巣鷹の尾根」に墜落、524名の乗員乗客のうち520名の方が亡くなる最悪の事故となったその日。もう38年の年月が流れたということになる。
 この前年の秋にリリースされ流行していたのが、安全地帯「恋の予感」。きっと犠牲者の何人かは聴いていた曲だろう。きっと浄土や天国のどこかで「懐かしいや」と聴いてくれていたら報われるかなと。その願いを込めて…。

2023.8.13 平井堅「楽園」

おはよんなな。本当は冬にリリースされた曲なんですけど…、大学1年の夏休みのバイトで平井堅のライブ会場の設営に行ったよな、鎌倉大仏(!)。そんなことをふと思って。この曲を聴くと、灼熱の鎌倉をふと思い出すのよ、20年以上昔だけどさ。
午前6:47 · 2023年8月13日

 ちゃんとした記録を辿った訳ではないけれども、鎌倉大仏アコースティックライブというイベントの設営・解体のバイトに行ったことは鮮明に覚えている。仏閣の境内ゆえに普通の方法では音響の重いやつを運ぶことができず、何百キロもするスピーカーをドヤされながら手で運んだ覚えが時折蘇るくらい。
 灼熱の昼下がりから夕方の設営、夜の本番からの深夜の撤去。我ながらよくやっていたよな。いい思い出ではないが、それだから鮮明で。で、今一度「いつだっけ…?」と思って検索したら、2000年9月15日。あ、記憶っていい加減ね。


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