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喫茶ギンガ

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喫茶ギンガは、あなたがどこにいても、あなたのすぐそばにある不思議な喫茶店です。あなたがいつ行ってもお店は開いていて、優しいマスターが話を聞いてくれます。あ、そうそう、2020年1…
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固定された記事

「喫茶ギンガ」 はらまさかず

 そのお店は、夜中だけ開いています。  何時から何時までなのかは知りませんが、ねむれない…

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「サンキャッチャー」 はらまさかず

久しぶりの喫茶ギンガ。 「どうしたの? 元気だった」 と、マスター。 「うん。なんか、いろ…

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「あなたを あたらしく」 はらまさかず

道路に、桜の花びらが落ちています。 なんとなく、踏まないように注意しながら、 喫茶ギンガへ…

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「今思えば、いつも楽しい」 はらまさかず

ひさしぶりの喫茶ギンガです。 「この時期、嫌なんだよなあ」と、ぼく。 「さむいから?」 「…

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「さむい日のプー」 はらまさかず

めっきりと寒くなってきました。 きょうは、ダウンジャケットを着て、ギンガへ。 だるまスト…

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「ギンガのハロウィン」 はらまさかず

今夜の喫茶ギンガは、いつもとちょっと違います。 お店のなかが、ハッピーハロウィン。 「どう…

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「最高のぜいたく」 はらまさかず

ピエロが座っていそうな月の浮かぶ夜、 喫茶ギンガでは、また、宇宙の話です。 「宇宙ステーションに滞在したら、一日をみっちり、無駄なく過ごすだろうなあ」 ぼくはいった。 「なんで?」 と、マスター。 「だって、宇宙にいるんだよ。ぼんやり過ごしたらもったいないよ」 「うん」 「そんなふうにさ、宇宙にいるんだって思いながら毎日をすごしたら、むだのない立派な人生をおくれるだろうな」 ぼくがいうと、マスターはつまらなそうな顔をした。 「そんなの、なんか息苦しいよ」 と、マスター。 「

「ギンガの月」 はらまさかず

今日は中秋の名月。 こんな夜に、喫茶ギンガに行かない手はない。 「中秋の名月と満月が重なる…

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「小さな星をさがして」 はらまさかず

 コロナになってからというもの、うまくいかないことや、こんなはずじゃなかったのにと思うこ…

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「ハリネズミのお母さんは痛くないの?」 はらまさかず

「ねえ、ハリネズミってさあ、どうやって生まれてくると思う?」 マスターがきいてきた。 「な…

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「星をあつめて」 はらまさかず

なんか、最近、ついてないなあ、 いいこと、ないなあ。 そんな時って、あるでしょう? そんな…

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「雨の日の喫茶店」 はらまさかず

 毎日、雨ばかり。  いやですね。  いやですか?  せっかくなんで、雨を楽しみましょう。 …

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「まねき猫」 はらまさかず

 いつのまにか、2月もなかば。  時が過ぎ去るのは、早いですね。    久しぶりの喫茶ギン…

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「小人たちは そばにいるよ」  はらまさかず

 喫茶ギンガの、丸い石油ストーブにあたっていると、ほっとします。  「なんだか、ストーブのなかに小人がいて、はげましてくれてるような気がするなあ」 と、ぼく。  「いるよ。小人がみんなで青い服をきて、輪になって歌ってるよ」  マスターがいった。  「そんな小人がいたらなあ」  ぼくがそういうと、マスターがこっちにやってきて座った。  「きみんちにもいるじゃない。困った時にはげましてくれたり、素敵な言葉をかけてくれたり。棚や机の上から、そっと、きみを見ていてくれる。ほら」  「