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【逗子葉山よむ料理店】#1 AID.KITCHENの、セロリのサラダ豆腐シーザードレッシング

逗子駅から少し離れた池田通り商店街。春が来たというのに今年は人通りもまばらなこのローカルな通りを、海の風が通り抜けていく。

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お店に入ると清々しい挨拶で迎えてくれるオーナーの郡山南さん。シェフの総平さんは大抵奥のキッチンで忙しそうにフライパンを振っているが、お客さんが来ると顔を上げ、ニコッと笑ってくれる。カメラを構えると、チャーミングにポーズを決めてくれた。

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大きな窓から太陽の光がいっぱいに差し込む店内では、スパイスやハーブ、食材が混然一体となった何とも言えない香りが食欲をくすぐる。

目の前には色鮮やかな惣菜が並ぶショーケース。瑞々しいこだわりの野菜を中心にヘルシーに仕上げられた品々は生命力に溢れていて、一口食べると自然に元気がみなぎってくるようだ。

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このショーケース内にあるお惣菜全ては一つからテイクアウトできて、また好きな惣菜3つを選べるランチボックスとしても受け取ることもできる。予約せずともその場であつらえてもらえるので、ご自宅で栄養たっぷりなご飯を楽しんで欲しい。

この街で、健康的な暮らしを願う人や、アウトドアスポーツ好きから愛されて止まない場所。街の暮らしに寄り添い、栄養面から活力を与えてくれる料理店。

ここが、海の街のエイドステーション、AID.KITCHEN。

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AID.KITCHEN(エイド・キッチン)
住所:〒249-0006 神奈川県逗子市逗子市逗子1-8-15 田村ビル
電話番号:046-815-0340
https://www.facebook.com/AID.KITCHEN.ZUSHI/
https://www.instagram.com/aid.kitchen/

*テイクアウトなどの最新の情報は、店舗のSNSをご確認ください。

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「街の健康を想い続ける」。それが、2年半かけてたどり着いた2人の役割。

この街に来る前は、都内でハードな会社員生活を送っていた二人。忙しい日常の中で、トレイルランやサーフィンなど、週末に逗子葉山の自然の中で体を動かすことが何よりのリフレッシュだったそう。

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アウトドアスポーツ好きが高じ、コンディションの保ち方や食に探求心を深めた総平さん。折しも同僚が身体を壊して働き方に疑問を持ち始めたある日のこと。

「飲食店でもやってみようかな」

ダメ元で、それとなく南さんに持ちかけたみた。

「いいじゃん、やってみようよ」

総平さんにとって予想外だった、南さんの言葉。「面白い挑戦だと思ったから」と、南さんはあっけらかんと笑う。

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突然始まった2人のお店づくり。マラソンの給水所である「エイドステーション」からヒントを得た今の店名と、「食で人々をサポートする」というコンセプトだけは最初から決まっていた。

でも、どうやってそれを実現するかが問題だった。

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「最初は定食屋さんも考えていた」という総平さん。しかし、修行のためにDEAN&DELUCAのキッチンを経験したことをきっかけに、デリという店舗の形態が二人の思いにピタッとはまった。

「お店を始めてみたら、毎日来てくれるお客さんがいてくれて。そんな風に喜んでいる人を見た時に、日々の食卓にも届けられる、より生活に寄り添ったお店になれると思ったんです」

お昼のお弁当を買い求めるサラリーマンや店内でゆったり過ごすおじいさん、夕食の1品を買い求める主婦など、オープンから3年たつ今ではすっかり街になくてはならない存在となった。

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「高たんぱく低脂質の食事は高齢の方にもピッタリ。常連の方も増えてきて嬉しい」と総平さん。テイクアウトのニーズが高かったことは、嬉しい誤算だったという。

「街の健康を、私たちの料理でサポート出来たら嬉しい」

この地域は子育て世代も多い。若いママたちが少しでも身体に良いモノを、と通ってくれる姿を見て、自分たちの役割を再認識することができた。

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「今回の事態は、新しいことにチャレンジするきっかけをくれたんだと前向きに考えています。」と南さん。聞けば、これから取り組んでみたいサービスや試みがいろいろあるらしい。

外食が難しくなってきた今の時期であっても、変化に柔軟に対応しながら、これからもAID.KITCHENは街の健康を支えていく。


開店以来この街を見守ってきた、セロリ嫌いのセロリのサラダ

AID.KITCHENのショーケースでは、これまで数えきれないほどの料理が入れ替わってきた。旬の食材を使い、お客さんの反応を見て微調整をしたものも含めると、その数は250種以上にのぼる。その中で、オープン以来ずっとケースにいるメニューがあるという。

二人に思い入れの強いメニューを聞くと、同じ答えが返ってきた。

「セロリのサラダ 豆腐シーザードレッシング」。

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「実は二人ともセロリは嫌いだったんです」

顔を見合わせて、そう言って笑った。
それでも家庭の食卓にのぼる機会の少ない食材に親しんでもらおうと、生のセロリを美味しく食べられるシーザードレッシングを考えることに。

牛乳やマヨネーズの替わりに、市内の老舗豆腐店「とちぎや」の木綿豆腐とパルメザンチーズをたっぷり使うのがポイント。サッパリしているのにコクがあって食べ応えもある、AID.KITCHENらしさ満点の1品だ。

「お弁当や持ち帰りのときに必ず注文するお客さんが多い。私達にとっても、お客さんにとっても常に寄り添ってくれるメニューなのかも」。

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自分たちの好みという訳ではなく、お店に来てくれる目の前の人の健康を考え、その人たちの声に耳を傾けた2人だからこそ、この一品が生まれた。

だから、この「セロリのサラダ 豆腐シーザードレッシング」こそが、街の健康を想い続けてきた、2人を象徴するレシピなのかもしれない。

豆腐を贅沢に使った、野菜がご馳走になる魔法のドレッシング。

そんな自慢の一品のレシピを、今回特別に教えていただいた。AID.KITCHENのあの味を、ご家庭で再現することができる幸せ。

このレシピの購読料824円(「ハ」ヤマと「ズ」シを「ヨ」ム)は、全額をAID.KITCHENさんにお渡しします。応援の気持ちを込めて、ぜひ読んで、つくってもらえたら嬉しいです。


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