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【逗子葉山よむ料理店】#5 ARiAの、海街の大人も子どもも大好きなラザニア
「良人のとこのラザニアとかいいんじゃない」
つく志の藤枝さんはそう言って、バトンを次の料理店に繋げてくれた。
普段であれば昼は地元のママ友がランチを囲み、夜にはお酒と美味しい食事を楽しむ人々の賑やかな話し声が聞こえる店内。
「こんな時だからこそ、新たな挑戦をしていきたい」
代表の愛良人(ながと)さんは前を向いて、丁寧に話を聞かせてくれた。
逗子市内に複数別ブランドの店舗を経営するがゆえ、今は固定費や人件費の悩みも人一倍抱えている。
でも、悲観はしていない。どう乗り越えるかを考えている。
「デリバリー自体は元々考えていたこと。ぜひご自宅でラザニアやピザを楽しんでほしい」
4月に入り状況は一変したが、テイクアウトとデリバリーという新しい挑戦をいち早く始めた。
看板メニューのラザニアやピザの他に、ローストポークや合鴨燻製ローストなど、お店の味そのままに楽しむことができる。
新しい商品として、自宅で気軽に食べられるピクルスやマリネの瓶詰めの販売も始めた。ヘルシーな美味しさで早くも評判を呼んでいる。
目指しているのは一過性でなく、この事態が収束した後にも地域に必要とされるサービス。
ここは、JR逗子駅前にある魚屋さん、魚佐次ビルの2階。
ガラス張りの窓から街の様子を見下ろしながら、今日も地域のために進化を続ける料理店、レストラン&カフェバーARiA。
レストラン&カフェバーARiA
〒249-0006 神奈川県逗子市逗子2-6-31魚佐次ビル2F
電話番号:046-884-8415
http://yamaya-zushi.co.jp/aria/
https://www.facebook.com/ARiA-1676373135954106/
*テイクアウトなどの最新情報は、店舗のSNSをご確認ください。
敷居が低く、子どもから大人までに愛される、ARiAという場所。
何も考えず、友達とお酒でも飲みたい。
定期的にやってくるこの渇望の波が来ると大抵、逗子の人たちはARiA の扉を叩いている。
周りには歓送迎会をしている社会人や学生らしきグループ、仲良さそうに乾杯しているカップルたち。
自宅のように、ではない。
かといって肩肘張った非日常の空間、というわけでもない。
ちょうどその間くらいの不思議な場所に立っている、そんなARiAの空気感をみんなが求めてやってくる。
逗子で生まれ育った良人さん。
若い頃はバンド活動にのめり込んだ。バンドに夢中になる中で、機材を買うためのバイト先が居酒屋だった。それが、居酒屋という溜まり場との出会い。
「自分が作った料理を美味しいと言ってくれるのが嬉しくて」
かつての日々を思いだし、思わず笑みを浮かべる。
「もうあれから10年以上経つんだな」
独立してからは、数々の飲食店をオープンさせてきた。
同じく逗子にある「喰呑処 山や」や「鶏料理 蕎麦 一石二鳥」も、良人さんが手掛けられるお店。生粋の飲食人である。
そして5年前に仲間とARiAをオープン。ここは良人さんにとっても特別な場所。
「防音工事をして、ライブが出来るようにしたんです」
自分の好きだったバンド活動。あの時の自分の夢を重ね合わせ、この場所を音楽が流れるお店にしたかった。
月2回ほどのライブイベントを主催しては、アーティストやお客さんと賑やかな夜を過ごしてきた。
近くの飲食店には学校や部活の先輩や同級生、後輩がやっている店が多い。
「気軽に相談できるし、いざというときに支え合っている。今回も、もし自分ひとりだったら何もできないですよ」
今願うのは、少し前まで当たり前だった日々だ。
「いつかライブも再開して、早くまたお客さんの楽しそうな顔を見たい」
また戻ってくるあの日々を待ちわびる。良人さんのそんな話を聞いていると、キッチンからラザニアのチーズの香りが漂ってきていた。
店長の熊井さんが教えてくれたのはオープン当時からの看板メニュー「ラザニア」
かつては貴族など限られた人しか食べることができなかったラザニア。数あるイタリア料理の中でも特別なメニューと感じてしまうのはそのせいかもしれない。
店長の熊井孝秀さんにとっても、子どもの頃にレストランで食べるグラタンやラザニアが、特別な思い出だった。
「ホワイトソースとチーズの組み合わせは最強ですよね」
このラザニアは、ARiAでオープン当時から看板メニューとして愛されてきた、街の大切な味。
今回は特別に、その作り方を店長の熊井孝秀さんに教えてもらった。
時間がたっぷりある今だからこそ、ホワイトソースから作って、自宅であの味を楽しんで。
このレシピの購読料824円(「ハ」ヤマと「ズ」シを「ヨ」ム)は、全額をARiAさんにお渡しします。応援の気持ちを込めて、ぜひ読んで、つくってもらえたら嬉しいです。
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