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『FACTFULNESS(ファクトフルネス)』ペア読書
こんにちは。yomtの “ロック” です。最近、Twitterでよく見かける「FACTFULNESS」をペア読書で読みました。今回は、会話形式ではなく、ペア読書を通して、私が思ったことを書こうと思います。
やっぱり、僕もチンパンジー以下
世界の事実クイズ、やっぱり、僕もチンパンジー以下だった。だけど、科学者、政治家もチンパンジー以下だったから、落ち込まない。個人的には「科学者と、チンパンジーと、あなた」という見出しを見て「部屋とワイシャツと私」を思い出した(ほんとにどうでもいいんだけど)。
10個も覚えらんないな...
人間の脳は、何百万年にもわたる進化の産物だ。
この本は、何百万年と進化してきた人間が、作り上げた本能的な思考のクセを教えてくれる。なんと10個も。「え、そんなに覚えらんないな...」というのが本音である。
念のために言っておこう。ドラマチックな本能は、人生に意味を見出し、毎日を生きるためには必要不可欠だ。すべての情報をふるいにかけ、すべてを理屈で判断しようとすれば、普通の暮らしは送れない。
ある意味、10個の本能的な思い込み自体に、大きな意味を見いだせなかったのかもしれない。
認知行動療法を思い出す
思い込みに対して、思い込みだと気づくこと。これが一番大変だと思う。文字で書かれた思い込み10個を読んでも「ふむふむ...」で終わってしまう。そして、また忘れてしまう。
この本を読んで、認知行動療法を思い出した。自分と他人、認知の仕方が違うから、受け取り方も変わる(そして、それがストレスにもなる)。
無意識で駆け巡る思考(自動思考)にどうやって気づくか、それにどうやって反証するかが重要になってくる。本能的な思い込みに対しても同じことが言えると思う。訓練しないと身につかないだろう。大変だ。
本能には本能を
人間の本能的な思い込みに対して、どうやって気づいて、どう向き合うか...みたいなところが課題だなと読みながら思いつつ。
子供への教育に関する箇所で、全てを知っているわけではないという謙虚さを持ち、情報に対して、疑問・好奇心を持ち、事実を見つめようとする姿勢を教育しようと書いてあった。
自分が予想していたことが裏切られたときに、記憶に強く残ると聞いたことがある。好奇心という本能を利用すれば、効果的にファクトフルネスを身につけられるかもしれない。謙虚さと好奇心をキーワードにしていて、とてもいいなと思う。本能には、本能を利用しよう。
調べることがめんどうくさい
事実を知るためには、実際に行動しないといけない。流れとしては、こうだろう。
1. 情報を受取る
2. 疑問・好奇心を持つ
3. 調べる
4. ギャップを知る
調べるところで面倒くさくて止まっちゃうよなと思う。この課題については、これから考えていきたい。
Post-truth
こういう言葉もあったりする。Post-truth という言葉が出てきたことも、ファクトフルネスが出版されたことも、カウンターのように思える。繰り返される諸行無常。
自分にとって都合の悪い情報に対しては、疑問トリガーが発火しやすいけど、都合の良い情報に対しては、発火しづらそう。ドラえもんがそばにいて、気づかせてくれたり、諭してくれたらいいのに。
相手を貶めても、世界は良くはならない
「私は事実を知っている。あなたは間違っているよ」という思いを持っていても、決して、相手を貶めてはいけない。著者も訳者もこのスタンスで書いていて、好印象を持った。相手を貶めても、世界は別に良くはならない。
本能に支配されてしまう事実を無視してしまう人をおとしめても、世の中は良くならないからです。必要なのは、誰もが「自分は本能に支配されていた」と過ちを認められる空気をつくることです。そういう空気をつくるためには、本能に支配されていた人や、本能を支配しようとする人を叩くよりも、許すことのほうが大事です。
訳者である上杉さんは、社会問題などに関心がある方なのは知っていた。EdTechに関わったり、こういう記事を書いたり。個人的に共感したり、かっこいいなと思ったりしてる。この本を読んで、翻訳した人が上杉さんなのは納得感があった。
おわりに
全然関係ないけど、最近よく聴く曲を貼って終わります。曲目がそれっぽくて、穏やかな気持ちになれるので好きです。
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