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東京の名もなき欠片

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世界中でもまったく異質で稀有な都市、東京の空気、色、乾いた感傷をつづります。~An unnamed piece of Tokyo~
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#読書

フィッツジェラルド探訪

 きまって入浴時、とりわけ頭にシャンプーの泡をもこもことたっぷり乗せて頭髪内に指を深く差…

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さらさらと流れる背景音楽のような文章世界

 最近、物語を書きたいという欲求がまたふつふつとわいてきている。ちなみに欲求の割合は低く…

8

切られたカード

お願いしたわけでもないのに、あのひとが本を薦めてくれた。しかもなんとなく、薦めた理由を深…

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極から極へ

先週は極と極、毛色を異にする作品を2冊読んだ。ひとつは J.エルロイ著「わが母なる暗黒」、米…

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「奇妙」

これで4冊目を読了、あの人が薦めた本。しかし、いずれもずいぶんと昔の本ばかりでこれらを彼…

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読書体験の放浪

あの人の薦めてくれた本を数冊読み終えてみて思った。「…なんだかもしかしたら、わたしなんか…

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彼女への哀悼

くだんの理由で、仕事以外の時間たくさんの本を読んでいる。こんな状況になる以前のわたしの本読みスタイルは、数冊を並行して読み進めることだった。たとえばビジネス書など、スキルや知識習得のために読もうと課して手にした本などは、自宅のバスタイムに湯舟で10分間。この継続でなんとか読了する。他に小説やエッセイ集を数冊、文庫で持ち歩けるものを仕事の移動の合間などに読み進める。ベッドサイドでは眠気がやってくるまで、一番読みたくてとっておいたものを愉悦のなかで読む。こんな感じに。 今はそも

乙女チック旅行

こんな時節なもんで、実際には旅なんてとても難しいことになってしまったけれど、「心の旅」だ…

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ぼくの美しい人だから

「ぼくの美しい人だから」。グレン・サヴァンの処女作に与えられた感性を揺さぶる日本語タイト…

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