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東京の名もなき欠片

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世界中でもまったく異質で稀有な都市、東京の空気、色、乾いた感傷をつづります。~An unnamed piece of Tokyo~
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2023年4月の記事一覧

日常の灯

 どうにも仕事が手につかないので、夕方も近くなってから執務スペースに移動してきた。それな…

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後編:「ホブソンズ紀行」おばの遺したもの

 おばの話に触れるとこのあとのことを書かざるを得ない…。おばと最後に話したのは、大学卒業…

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Ambivalent.

 変なことを唐突に言うようだが、私はとても性格に難があると思う。そして、ここ最近じっくり…

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前編:「ホブソンズ紀行」おばとの思い出

 フフフ…30数年越しの憧れを果たしましたよ。西麻布交差点のホブソンズ。やっぱり「意識」を…

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「王道シンプル」というごまかしの利かなさに降伏

 先日、ピンストライプのジャケットとの長い格闘史について書いた記事が思いのほかたくさんの…

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追想歩き瞑想録

 このところ、新しく開始した契約の仕事で脳の熱が冷めないので六本木から渋谷駅までの帰り路…

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10years.

 30代の後半に入った頃、「こうやって若さという季節が終わっていくのか…」と漠とした不安を覚えた。兆しとして現れたのは最初に肌。今にして思うと、このころがもっとも不安と怖れをもって容貌の変化に抗っていたと思う。美顔器をいくつも使いこなしていたが、理想とする状態にならなくていら立っていた。いま?50を前にすると「そろそろもう本当に老いるという道に入っていくのか」と、諦念の思いである。だって仕方ないのだもの。3つ使っていた美顔器が1コになるくらいには……笑。  むかしむかし、さ