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ビジネスランチ

月曜日。においを嗅がれているみたいで複雑な気持ちになるけれど、履き口に差し込まれたカモノハシのくちばしにかかとを当ててすべらせると、すんなりと靴が履けるのでやめられない。

座敷席からレジへ向かう。後ろからついて来るカモノハシに「便利でいいね」と感謝を伝えると、「熱いのも平気だから炊き立てごはんもよそえます」照れながら前足で嘴を掻き、びしょびしょの身体をふるわせる。

鰹の竜田揚げ定食代1000円をカモノハシに払い、部下から提出された事業計画の修正箇所を頭の中で洗い出しながら、早足でオフィスに戻る。


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