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初心者は安いエレキを買っていいの?

いいんじゃないでしょうか! 

以下に、少し詳しく説明してみようと思います。

クオリティアップが著しい

最近の安いエレキは、以前に比べると格段にクオリティがアップしました。

ここでいう「安いエレキ」とは、1万円前後(8000円から1万5000円くらい)のエレキです。

わたしはエレキを10本くらい持っています。安いのは8000円くらい、高いのは30万円くらいです。

安いエレキも、4本くらいあると思います。

少し前、4~5年前でしょうか、1万円前後のエレキはクオリティが低かったです。

わたしも以前の安いエレキを持っていますが、オモチャではないけれども、楽器としてギリギリ成立しているかは微妙で、ライブでは無理でした。

フレット端の処理が甘い

クオリティの低さがもっとも顕著だったのは、ネックにあるフレット端の処理です。

以前の安エレキは、端の処理が甘かったです。ネックにあてた指を滑らすと、フレットの端が指にチクッチクッと当たって痛かったです。

つまりは、まともに弾けない状態であった訳です。

ところが、今の安エレキはチクッチクッしません! 2019年にネットで送料込み8000円くらいのテレキャスターを買いましたが、ネックに指を当ててすべらせても、全然痛くないです。これです↓↓↓(2020年3月1日現在のサウンドハウスの画像です)

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わたしは、フレット端のチクチク問題がほぼ解消したこと、それとペグの精度が上がったことで、安エレキを買わない理由はなくなったと考えています。

高いエレキは何が違うのか?

ズバリ、音です。ある日、バンドのリハーサルで、ギタリストがスタジオで貸し出している高いギター(30万円以上)をレンタルして弾きました。

1曲練習し終わった後は、バンドメンバー全員が「いい音だね~」と言っていました。

誰の耳にもはっきり分かるほどの違いです。

ただ、ギター初心者さん、あるいはこれから始めるという方は、その違いを聞き分けるのは正直難しいでしょう。

けれど、多少演奏の経験を積めば、聞き分けられるはずです。

もうひとつの大きな違いは「弾き心地」です。高級ギターは低価格ギターに比べて、経験的に圧倒的に弾き心地がいいものが多いです。

ギターを抱えたときのギターとの絶妙な一体感、ピックで弦をはじいたときの感触、ピッキングによる音の強弱の付けやすさ、ギターボディから自分のからだに伝わってくる心地良い振動などなど、これらを総合した弾き心地は、低価格ギターを圧倒しています。

やっぱり高いギターを買ったほうがいいのか?

そうは思いません。理由は、
1. 買ってもすぐに飽きてしまうかもしれないから
経済的に無理して高いギターを買って、最初のうちは練習していたけれど、1週間、1か月とたつうちに弾かなくなり、ついにはまったく触らなくなった。

こういう可能性は十分にあると想定したほうが現実的です。

そうしたら、せっかく高いお金を出したのにもったいないです。

2. 初心者はギターの音の善し悪しは分からないから
クラシック音楽の教育だと、初めからいい楽器で練習することが大切だという考え方があるのかもしれません。

でもロック、ポップス、ブルースなどの分野では、そういうことはあまり考えなくてもいいのではないでしょうか。

偉大なロックギタリスト、ブルースギタリストも、一番最初は粗末な低価格ギターから始めた人が多いです。

安いギターを弾いていくうちに、ギターというものに親しくなっていって、だんだんギターの善し悪しが分かっていくと思います。

3. 半年~1年くらいしたら違うギターを考えればいい
安いギターを買って、3か月、半年とか弾いていくと、だんだん自分のギターに物足りなくなっていくと思います。

たまたま友達から、少し高いギターを借りて弾いたみたら、自分のギターとは弾き心地が全然違った。

楽器店で、店にあった高いギターを試奏してみたら、自分のギターより全然弾き心地が良くて音も良かった。

こんな経験を初心者のどこかの段階ですると思います。

自分のギターに物足りなくなってきたら、そのとき、高いギターを買うようにしたらいいのではないでしょうか。

これからギターを始めようみたいな入門者、初心者の段階では、自分にとって何がいいギターなのか分かりません。

もし高いギターを買っても、それが気に入るとは限らないと思います。

でも、ある程度ギターの経験を積んで、音や弾き心地の善し悪しが分かるようになったときに買ったギターは、未経験のときに買うよりも、あなたにとって“欲しいギター”を買うことができるはずです。

あなたが欲しいギターを買いましょう!

結論です。直前の文章でも少し触れましたが、あなたにとって“欲しいギター”を買うことが一番大事だとわたしは考えています。

“欲しいギター”とは、練習のモチベーションが上がるギターです。

部屋に立てかけてあるギターを見てるだけで、顔がニヤついてしまうようなギターです。

練習したくて(ギターを触りたくて)たまらない、みたいな気持ちになるギターです。

いつもボディを綺麗にしたり、パーツをピカピカに磨いたりしたくなるようなギターです。

そういうギターに巡り会うとっかかりとして、1万円前後のギターから始めるというのは、今のギターのクオリティを考えると、全然アリだと考えています。

だから、もしあなたがもう大人で、少しは予算の余裕もあるから「1万円のギターじゃモチベーション上がらない。やっぱりブランドギターがほしい!」という方は、そうするのが正解だと思います。

それがあなたにとっての“欲しいギター”だからです。

これからギターを始めたいという人、あるいは子どもがギターを始めたいと言っている親御さんの参考になれば幸いです。

まとめ

1. 今の1万前後のエレキは、以前に比べると、格段にクオリティがアップしました

2. 高いギターは「音」と「弾き心地」がいいです。

3. でも、初心者にはその違いは分かりにくいでしょう。

4. ギターを始める“とっかかり”として1万円前後ギターを買うのは全然アリだと思います。

5. 物足りなくなったら、高いギターを買ってみたらいいです。

6. 一番大事なのは、練習するモチベーションが上がるギター。

※上記内容は、わたしのこれまでの音楽・演奏経験から気付いた、個人的な考えです。

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