シェア
四方井ぬい
2018年4月25日 23:57
1.まだ眠るには早い時間だったので、オレンジ色の読書灯を灯した。普段は灯さないその赤に近い色は、なんだか気分を高揚させる効果があったようで、少しふわふわとした気分になった。静かに踊る。足をそっと出す感覚がその時の私には心地よく感じられて、または指先までピンと、床に平行になるように伸ばすことで幸せを得ることが出来た。些細な一挙一動が私の心をも躍らせる。束の間の幸福。2.食事もまた、私にとっては
2018年4月22日 23:17
漠然とした想いというのは、本当に恐ろしい。風船のようにその膨らみに限りがあれば良いのにと思う。想いがネガティブに進めば進むほど、私は徐々に波に呑まれていく。それは緩やかで激しく、涙なぞ受け付けることもないような大きなものだった。-----文字についての話。最近、文字ばっかり書いている気がする。精神的なコストが漫画を描くよりも全然低いので、こうなるのは仕方ないんだけれども、申し訳ない気持ち
2018年4月12日 20:41
寝床から、奥の部屋のオレンジの灯りと窓から入る深い青色が交差した壁を見て綺麗だなと思った。でもそれは束の間、1分も眺めていたらその綺麗さや壁に向けた愛情に似たあたたかな気持ちは周囲に溶け込み、全て消えていた。どう生きるべきか。私はさっぱりわからない。今のところ、自分が生きていたことをどこかに残したい気持ちはある。それが他者の記憶の中という、儚いところでも。または、進化と共に…あるいは突然潰え