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2021.6.29 アニメと三味線

「ましろのおと」というアニメを見ています。三味線弾きの高校生が死んでしまったおじいちゃんの作った曲を再現するために腕を磨く物語です。「三味線? それ美味しいの?」と思っている人でも「さっき三味線買ってきたヨ」となるくらい引き込まれるアニメです。主人公・雪の心の揺らぎが音に反映されるところなど、青春!成長!無限の可能性!と興奮します。

 アーティストが何を思いながら演奏しているかわかる音楽アニメが大好きです。影響されやすいぼくは、クラシックアニメ「のだめカンタービレ」でクラシックにハマり、ジャズアニメ「坂道のアポロン」でジャズドラマーに憧れ、「ましろのおと」で老後の趣味を決めました。
 ぼくが三味線に惹かれるようになったのは、ステージマジックのBGMとして和っぽい曲を探し始めてからです。羽織りを着るようになったので、三味線が混じった曲が合うのではないかと、軽い気持ちで聴いていたら後戻りできなくなっていました。
 ぼくは社会人になってからドラムを始め、今でも実家に帰ると部屋のドラムセットを好き勝手に叩いていますが、三味線は撥をガンガン叩きつけるという意味で弦楽器というより打楽器に近いと感じます。「あんなふうに気持ちよく叩きたい」となって当然ですね。そうやって三味線に惚れ、いろんな演奏を聴いているうちに、削ぎ落とした音の美しさが見えるようになってきました。
 順調にいけばぼくの伝記には、〈蓬生の晩年の趣味は三味線でした〉と書かれることでしょう。しかし、形からガッツリ入るタイプのぼくは、「どうせ買うなら高いやつを」と思ってなかなか始められないでいます。今ほど「じっちゃんばっちゃんが三味線をやっていれば」と思ったことはありません(「じっちゃんばっちゃんが石油王だったら」と思うことは二日にいっぺんはあります)。その点、もしぼくの子供が「バンドを組みたい」と言ったとしても、ギター、ベース、ドラムのすべてを譲れます(「ディジュリドゥ奏者になりたい」と言われないことを祈っています)。

 ということで、ぼくに三味線を譲ってくれて、手取り足取り弾き方を教えてくれるアン・ハサウェイ似のお姉さんを募集しています。本人でも可。
 なお、好きで聴いている三味線奏者は上妻宏光、吉田兄弟です。さらに、つい二日ほど前に川嶋志乃舞というアーティストを知ってヘビロテしています。彼女の楽曲「キツネ倶楽部」のリンクを貼っておきます。みなさんも三味線沼に落ちましょう。お姉さんに優しくされたい蓬生でした。それではまた。


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