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中学のおもいで。

眠りが浅かったのか、夢をみた。

自分がみる夢は大半が現実離れした内容で24年間生きてきた中で出会った、又は関わりのあった人間がちょくちょく出てくる。
内容も薄いのか、数時間経つとどんな話だったか忘れてしまう。

今日の夢には中学時代の担任の先生が出てきて、懐かしく思った。
なんかよく分からない状況も混じってはいたけど、授業で教科書を忘れ、なんとかバレないようにしていたものの、勘の鋭い先生に見つかり、結局怒られるという内容だった。

その先生は、中学一年と三年の時の担任だった。
担当科目は国語で、当時26、7歳の女性教員だったが、優しさもある反面、怖さもある人だった。

少し厳しめの担任だったけれども、中学一年の時、僕のクラスは学級崩壊していて、やがて学年崩壊にまで至った。
授業中は常にうるさく、まともに授業を受けようとしている人は少なかったように思う。

自分もほとんどの授業中は読書をしていて、たまに陽キャのクラスメイトと遊んだりしていた。

授業中に、ぬいぐるみのマスコットを使ってテニスをしたり、休み時間に紙をちぎって、窓の外に投げ、紙吹雪をしたりした。(ちょうど投げた瞬間を先生に目撃され、怒られたのち放課後掃除した。)

それでも最低限の勉強はしていたので、そこまで成績は悪くなかった。

別のクラスで担任を持っていた音楽の先生は病み、やがて来なくなった。
理科の先生は小太りおじさんで、一番最初の授業では自己紹介後、スマホのチラシのコピーを配って、40分程スマホについて熱弁していた。


ある日、休み時間にトイレに行って、教室に戻ろうとしたら、廊下がピンクの煙で覆われていて、視界が全く見えないことがあった。

よくよく聞いてみると、教室と教室の間にあった消化器を誰かが落とし、安全ピンが外れ、中身が全部漏れたということであった。
『何してんねん』と思ったが、確実に授業の開始時間は遅れることが確定したので、状況を楽しんだ。

そんなこんなで授業はまともに進まないわ、休み時間中には何かしら事件が起こるわでなかなかの崩壊っぷりだったが、学年崩壊の期間は一年で終了した。

進級と同時に教員の入れ替えがあり、元ヤンの怖い先生が新しく入ってきたり、学年主任が少し厳しめの先生になったことで、急に学年はおとなしくなった。
その状況に抗う人もいたが、多くの人が元のレールに戻ったという、そんな感じだった。

本来のあるべき姿に戻った中学生活も楽しかったが、学年崩壊していた中学生活がなんだかんだ一番楽しかった。

不良がいっぱいいての学年崩壊ではなく、小学生気分のままで中学生になりきれてない人が多く、まともじゃない先生もちらほらいたことで起きた崩壊だったから、楽しかったのかもしれないなと思った。

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