喫茶店で人生の先輩に出会う

先日京都まで日帰り旅行に行ってきました。

伏見稲荷の山頂を制覇し、さてご褒美のパフェでも食べるかと意気込んでいると素敵なお店に発見。

扉の先にはマスターと中年女性のウエイトレスさんが二人で運営されていました。

抹茶アイスのワッフルとコーヒーゼリーのパフェを注文し、妹と談笑していると何やらカウンターから注文を確認し合うマスターとウエイトレスさん。

どうやらオーダーを間違えていたようです。にもかかわらず、マスターは不思議なくらい落ち着いていて、女性も笑ってごめんねぇと言うだけである。30代前半の男性マスターと中年女性のウエイトレスさん。この二人の関係が私はどうにも気になる・・・。親子にしては丁寧な対応だし、パートさんにしては仲良すぎる・・・。

すると、中年女性の方が話しかけてきた。「オーダーなんだったかな?私間違えちゃってごめんねぇ、今日ここで働くの初めてなの。」

なるほど。初めてなのか。そりゃ間違えるしオーナーも優しいな。

私は納得したのだがその様子を見ていたマスターが、

「この人僕の友達で今日だけ働いてもらっているんだ。世界を転々としていてこの前までスペインにいたんだよ。」

え。スペイン?世界を転々と?なにそれ興味しかない。

という気持ちが顔に書いてあったのか、そこからお二人のことを教えてくれました。

お二人は旧来の中で、お二人とも日本で働いてそのお金で世界各地を訪れているそう。

神戸から来ましたと伝えると、神戸のことを褒めちぎってくれたり、大阪の食い倒れ、京都の着倒れ、神戸の履き倒れの話をしてくれました。

若い私たちには新鮮な話だったし、面白おかしく三府県を比較して辛口なコメントをする女性の話がなかなかおもしろくてすっかり話し込んでいました。

帰る前、私たちの3倍ほどの人生を生きた女性はありがたいお言葉を残してくれました。

「色々なことになんでも挑戦してみて、失敗をたくさんして、合わないものは捨てればいい。」

よく聞く言葉かも。でも、あの日、偶然選んだあの喫茶店で出会い、お話することができた。これって本当に素敵な出会いだったと思うんです。

新学期や新生活が始まろうとしていた中、どこかで私たち姉妹が必要としていた出会いなのかも。もしかしたら、偶然ではなくて必然的な出会いだったのかも。なんて考えながらこの出来事を文章に残しておこうと思います。

ローカルな喫茶店では人生の先輩に出会えます。

一期一会、またお店に行きたいな。

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