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【カオリ】分身

空想すること止めたボクの前

曖昧な形のキミを連れ

キミのパパはやって来た

キミがキミらしくあるようにと

願ったボクに出来るのは

キミのパパとお喋りだ

それだけさ

キミは桜の蕾つく頃

誕生日になりそうね

ボクの声までキミのパパ

気に入ってくれてたな

嬉しいな

キミの声が聴きたいな

キミの歌も聴きたいな

早く

早く

ああ

なんて待ち遠しい

爽やかな風が

ボクの頬を撫でる

それがとても心地良くて

ボクは後ろ髪ほどいては

風と遊ばせ

青々と揺らぐ田園 微かな記憶

思い出すは

あの日のあの子

お昼ご飯も約束の場所も

行けなくて

それでも笑顔でお別れ出来た

あの子とあの日

お別れすることを望んだのは

ボクなのに

見送る電車 離れ難くて

苦しくて

あの子もそうだ

歌うからって

あの子もボクの何か気に入ってくれて

そうだ

あの子だ

曖昧なキミのお兄さんやお姉さん

ボクに教えてくれたのは

あの子がはじ

ふふっ

こんな偶然あるのかな

何故だろう

あの子なら

きっとキミを見つけるよ

見つけて

あの続き

きっときっと

聴かせてくれる

ねえ だから

言わせてよ

まだ形にもなってない君らでも

今 言わせてよ


ありがとう

救われたのは

きっとずっと

ボクの方







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