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【カオリ】開花

あざけ群衆ぐんしゅうに飲み込まれぬよう

必死にみきにしがみ付く

もう何年

季節繰り返せば

私の心はあの空のように

晴れるのでしょう

聞こえる声も聴きたい音も雑音で

自分の色すら忘れてしまった私でしょう

それでも世界はおだやかで

私をしずかに

ゆるやかに

くさらせる

そんな鬱屈うっくつとした世界じゃないと

そのくち、そのこころ

教えるならば

どうか

私のから

どうか どうか

粉々こなごな


もう諦めた世界だから

ひたすら穏やかに生きたんだ

安らかに

絶望は消せないけれど

それも悪くはないよ

これが私が望んだ道だから

大人しく受け入れて

これはこれで愛するだけさ

本当さ

なのに君は

とびきりの花束持って

語りかけ

ずっと聞きたかった言葉と共に

私を見詰めながら

語るから

私は思わず隠そうとしていた色も

思考も

吐き出した

それでも閉じこもるおりの中

ようやく音はポツポツひび

思い出した隠した色たずさ

動かぬ私

君は仲間の輪の中導くけれど

今更だろう

もう遅いって

言い切っちゃうのは駄目なのかい


繰り返し過ぎる季節

舞う桜

今日も君は花束持って

なにか私に秘密のお喋り繰り返す

もう

仕方ないな

少しだけでいいのなら

私なんかでいいのなら

君を無視なんて出来るわけないの

君がよくて

君を待ってた私だから


ここまで待たせた私なんぞの姿を

もしも受け入れてくれると言うならさ

やっぱり

私は信じるよ

もう一度だけ


この世界


信じるよ



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