合わない職場は存在する
3月に仕事をやめました。石の上にも3年以上は働きましたが、退勤時に感傷も何もありませんでした。その事実がこの3年半の全体像だと思わされました。
自分のために何が合わなかったのか考えていきます。毎度の事ながらあまり他の人には参考にならないやつです。
GotyeのThanks for Your Timeという曲を想起します。聴きながら文章を味わってください。
1.単純に勤務時間が自分の身体に合わなかった
私は眠剤を服用しています。ハルシオンと他諸々を服用し人間のフリをしています。
眠剤を飲む不健康な皆さんの多くは「持ち越し効果」を体験したことがあるかと思います。眠剤の効果(眠気、ふらつき、倦怠感、脱力感)が翌朝まで継続してしまう症状です。
始業時間が眠剤と破壊的に相性が悪かったのです。8時台、時には7時台に始業でした。基本的に変えることはできません。いわゆるサービス業で「お客さん」対応のための出勤だからです。
この「持ち越し効果」が眠剤の作用時間が過ぎているはずなのに出ることもあります。別にパキってないです。パキってなくてもなります。そうなると朝のことはほぼ覚えていません。その話を職場の人にしたら「言い訳だ」と言われました。
朝に限らず健忘症状が酷かったです。ひどい時は1日の記憶が虫食い穴みたいにところどころ無くなりました。
というかこれ単に眠剤の作用なのか極度のストレスなのかは未だ不明です。
余談です。今日4/28も眠剤飲んだ後にフラフラとコンビニ行って、ヤンジャンを買いゴールデンカムイの最終話を読みました。でも翌昼には読んだことしか覚えていませんでした。読んだ内容は抜けている、そのようなイメージです。
2.休みが取れなかった
シフト制のサービス業だからです。おしまい。
3.事業をなぜ実施するのか考えることができなかった
具体例を出せないので抽象的ですみません。
公共セクターの話なので、民間の事業会社とは目的からして全く組織の性質が異なるという前提です。
職場の構造として、「クライアント」(という概念が多くの人には分かりやすいかと思うのでそう仮定します。)から言われる計画に沿って事業を実施するというものでした。上司からすると、計画に沿って事業を実施することが最優先事項になります。
しかし、「クライアント」からすれば現場に求めることは「ユーザーへの満足度」の向上です。利潤を追求し分配する構造ではない組織なので、利益を気にせず純粋に「ユーザーへの満足度」を求めることができるのが良さのはずです。
ですが上司らは組織の役割を俯瞰し、その上でユーザーに対し何ができるのかを追求する力がありませんでした。「クライアント」に提案ができませんでした。
そしてその原因は上司達もまたその昔の上司達に言われてきたことが呪いのように染み付いていて、言われたことをやることが仕事だというスタンスが抜けないからだと思われます。彼らもまた組織構造の被害者です。
仕事はただ在るのではなく、つくらないと無いはずなのに…。
4.誰のための仕事か分からなくなった
3の内容に関連します。上司は「クライアント」の方だけを向いている、「クライアント」は組織に「ユーザーへの満足度」の向上を求めている…。現場のペーペーは賃金の低さと休みの少なさなどで離職が相次ぎ、サービス水準の維持で相当のエネルギーが割かれる…。結果ユーザーの満足度もギリギリで維持される。
三者とも同じものを見ずに、計画がつくられ、事業内容を選定し、具体的な企画を行う、これが何年も繰り返される。
こういった文句を言う時、当然「で、あなたは組織に対して何をしたの」と言われます。現場レベルで効率的なツールの導入(それも3ヶ月以上かかった)や、新規の事業企画、面談で課長〜一番偉い人までに打診などペーペーができることはとにかくしました。
でも一番偉い人に「もうそれ組織の根本の問題だから変えるのが難しい」と言われてもうこの組織で努力する意味がないと思ってしまいました。
その頃なぜうちでやるのか?常に考えられる会社で働きたいと思うようになりました。
なので今はMaaSとか自治体や大学の案件とかをやっているIT企業に転職しましたとさ。ぐにゃぐにゃになりながらUIとかUXとかをデザインと企画から考えていくことにしました。
営業職で採られましたが、名刺の肩書きはデザイナー。社長は私のことを企画デザイナーと思っているようです。
そんな感じでワシ、第2章が始まるのでした。
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