【子育て】#14 後陣痛~産んだ後も油断はするな~【はじ赤】
出産の前後の知識まで肥やすべし。
後陣痛って知ってました?
私、産んだら「会陰の痛みや骨盤の痛みとの共存」というくらいの認識でした。
つまり、赤ちゃんが出てきたことで裂けた部分の痛みと同理由で開いた骨盤の痛みがしばらく続く…という。
そしてその痛みのレベルは時々少し顔を歪めるレベル、と思っていました。
現実、そんなもんじゃなかった。
分娩後、赤ちゃんと一旦お別れして、ふう、と一息ついている時に
「これからちょっと痛いかもしれないですよ」
と、助産師さん。
(ふむ、ちょっとね、OK)
分娩台の上で呑気に身内に報告ラインをポチポチと送る嫁氏。
「今まで風船のように広がっていた子宮がしぼんで、元に戻る時に痛みが生じますよ」
(ほー、なるほど。まあ確かにしぼんで痛くないってことはないか。)
産まれたばかりの我が子の画像見てニヤニヤ、ウルウル。
感傷にひたっていたその時。
ギュウウウウウウウウウ!!!
いってぇええええ!!
痛い!こ、こんなに痛いの?
きいてないよーーー!!
何故だ?そんなに子宮広がってたのか?
確かに羊水めっちゃ出てきたけど、そんなになのかーーーー?!
「い、い、痛い!これ!痛いですーー!!!ぐぐぐぐ」
声に出せずにはいられないくらいの痛みが。
しばらく「ぐうう」とか「ぬぬぬ」とか言って耐えてみる。
耐えてみるが耐えられない!
それに今テンションがぶち上がってランナーズハイみたいになっていて、感情を押し込めるのがめちゃくちゃ下手になってる!
なので、
「す、すみません、痛すぎるんで、叫んでいたいんですけど、全力で気にしないでください!うるさくしてすいません!」
助産師さんにお願いしてみた。
助産師さん「ん!分かった!」
(できる子…!)
了承を得て、好きなだけ叫ばせてもらった。
その間に、複数の助産師さんが私のいる部屋を出たり入ったり。
私の(血などの)後処理をしてくださる方、医療品の片付けや準備をしてる方、
パタパタと忙しなく作業している。
みなさん!プロの放置ぶり!
全く気にしてない!(正確には気にしてないふりをしてくれている)
これには、嫁氏感動。
分娩には全力サポート。
構わないでくれと言えば本当に構わないでくれる。
心置き無く嫁氏は叫び散らかすことが出来た。
「ぬぬぬぬああああ!!ああああああ!!」
オギャー!オギャー!オギャー!
叫んでる間に、隣のブースから産声が。
音だけ聞けば、
私が産んだっぽいような状況。
私の中にはもう生命体はいないのに。
しばらくすると、産まれたばかりの赤ちゃんが計測台のようなところに運ばれてきた。
(嫁氏のいるブースに、赤ちゃんの計測や流し台?が集約してる模様。)
ホギャ!ホギャ!といいながら全身を拭われている赤ちゃん。
それをぼんやり眺める嫁氏。
さらに私が産んだっぽい状況。
(違うよな?私、1時間以上前に産んだよな?)
そんなこんなで、2時間は経過しただろうか。
分娩台で全力放置してもらい、私も痛みがようやくひいて大人しくなったころ、車椅子で病室へ連れていってもらった。
この頃には、もう満身創痍で声もカスカスで、ただ息をしている人になっていた。
助産師さんがいろいろと説明してくれているんだけど、ほぼ何を言ってるか理解してなかった。
(新生児の聴力検査の話をしていてくれたっぽいんだけど、私がよくわかってなくて、検査しそびれたのよね。皆さん注意よ!絶対受けた方がいい。)
新生児聴覚スクリーニング検査とはhttps://www.nihonkohden.co.jp/ippan/audio/baby.html
今度こそ、出産の激しい痛みは終わり?否!痛いのは続くぞ!
漫画では後陣痛で終わっているが、痛いのはまだ続くのだ。
歯を食いしばり、叫ぶほどの痛みは終わりなのだが、
前述した会陰の痛みや骨盤の痛みは、顔を歪めるレベルでは無かった。
「座るたびに飛び上がる痛み」
「寝転がる度に拳を握る痛み」
そんな感じだった。
よく考えたらそうだよね。
オマタ、避けてんだもん。
ヒトが出てきたんだもん。
その患部に体重かけたら、飛び上がっちゃうよねぇ。
広がった骨盤で歩けるわけないよねぇ。
嫁氏は出産2日目まで痛くて、半ケツで腰掛けてヨチヨチ歩きでした。
退院の日までには、割とスタスタあるけるようになっていたけど、同日退院のママを見かけるとみんなまだしんどそうにしていた。
中には帝王切開の方もいるんだろうけど、
何にしてもみんな眉間にしわ寄せて移動していたなぁ…
是非、お迎えに来たパートナーさんは、ゆっくり歩いてあげて欲しいよ。
寄り道もしないでまっすぐお家帰って欲しい。
買い物などで寄り道するんだったら、すべてパートナーさんが買い回りして、ママさんは車でゆっくりさせてあげてほしいなぁ。
嫁氏も退院後、体の痛みとの戦いだった。
産後1ヶ月とかで復帰する女優さんとか、なんとかインストラクターの女性とか、
よく聞くけど、本当にすごいし、特別な訓練やバックアップがあっての事だと思う。
退院後も、嫁氏は引越し作業を頑張ってしまい、しっかりとガタが来ました。
出産は最高!だけど、ナメちゃいけない。
しっかりと知識を得て、ゆっくりとする時間をなにがなんでも確保せねば、後でバタッと倒れることになりかねない。
私は大丈夫!
なんてことはない。
赤ちゃんとゆっくりとした時間を過ごす、これに尽きる。
(まあ、育児でゆっくりなんて出来ないけどね)
産後の痛み、個人差あります
ここまで書いておいてなんだけど、私のように後陣痛でしんどい思いをする人もいれば、
「後陣痛…あー、あれがそうだったのかなぁ?」くらいの軽い人もいるようで。
会陰も「裂傷(れっしょう)」ではなく「切開(せっかい)」ならば、痛みはそこまで酷くないみたい。
人によって、もしくは産院によって違いは出てくるはずなので、事前に産院に相談してみるのがよきかもしれません。
これから出産のかたに、〆を書いてみました(笑)
産後あったほうが楽クッション
妊娠後期しておいたほうが楽ベルト
では!また!
出産最高!!
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