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Webエンジニア転職、のちすぐに不眠症

書く目的

 文章へ形を落とすことによって、自分の抱えている感情や問題を可視化したいと考えたから。自己診察、自己観察、そして自己療養の材料になることを願って。

イントロ

 某Web系企業へエンジニアとして転職してからまだ一週間、眠りの浅い日々が続く。夜10時頃就寝しても、明け方の2時位には起きてしまうのだ。目が冴えてしまっている。時には悪夢で起きてしまう場合もあった。それは例えば、プログラムコードの海に溺れる、という夢だったりした。更に最悪なのは、次の睡眠もせいぜい良くて3時間といったところで、深い眠り、ノンレム睡眠はほとんどできていない。疲労があまり回復せず、次の日に持ち越される。

転職した経緯

 人に感謝される仕事に携わりたかった。
 前職では制作作業をターゲットにした自動化ツールをプログラミング開発する毎日。他には作業管理用のウェブシステムを開発したりもした。OK、これらはあると確かに便利なものだ。でも無くたっていい。
 残業で稼ぐような会社なので、こういった効率化を目的にした開発をしたところで、社員に感謝されるのかどうかは微妙だとは常々思っていた。経営者層は嬉しいのかもしれない。人件費を削減できるから。だから何だというのだろう?
 自分一人でプログラミングするのも嫌だった。プログラムはたしかに動作したし、会社のビジネス上で機能した。OK、OK。しかし私にとって、それは単なる排泄のようにさえ感じた。頭の中のデータフローをプログラムに落とし込んでいるだけだ。プログラムの仕様や設計、コーディング美学などなどテクニカルな内容について同僚と論議をする機会はなかった。成長もなかった。少なくとも、一皮剥け、新たな視点の獲得をする、という成長までは達成できなかった。

転職後

 初日にWebシステムのプログラムコードを読んだ。圧倒された。私が 前職で書いたような、ただ機能するだけのプログラムとは全く別物だった。
 複雑な要件を満たすため、コードのボリュームは膨大なものだった。膨大ではあったが、必要以上膨大にならないよう、創意工夫が散りばめられたものだった。骨子となる設計思想があり、部品化されたモジュールをそれぞれあるべき場所に配置しようという意図があるように思えた。
 心が折れた。私はこのレベルには到底及ばない。前職ではウェブシステム開発もやっていた。やっていたつもりだった。それは今となっては定形プログラムに少々毛が生えたもの程度にすぎないということがわかった。
 そして転職入社から一週間も経たずに、不眠に悩まされることに。

なぜ不眠症に?

無能ゆえのプライド

 転職するまでは、少しはプログラミングに自信があったのだろうとは思う。そして他人のコードに圧倒されるという経験がなかった。人気OSSのコードなりちゃんと読んでいれば、抗体ができていたのかもしれないが、「あれは別の世界だから」という甘えからか、自分ごとの枠内には含めていなかった。
 私は裸の王様だった。ようやく裸であることに気がついたというわけだ。

文化の落差

 転職先はイケイケなベンチャーだが、前の会社は残業で稼ぐような昭和体質。文化面でまったく正反対だった。オープンな陽キャではないわたしにとって、適応コストの見積もりは低いはずがない。
 自分一人でずっとやっていたというのも、対人能力、対ストレス能力を下げていたのかもしれない。

休み不足

 最初の方は早く仕事を覚えるために、仕事が終わってから、あるいは土日でコードリーディングや調べ物をしていた。アラフォーで体力のないオッサンは若手よりも疲れやすく、また休まないと体力をフル回復できない。
 在宅勤務に使用しているノートPCがずっと視界にあるってのもよくない。会社が頭から離れない。土日くらいは机の中にしまっておくべきであろうと、今では思う。
 言ってることがぬるい? だれしも24時間働けるわけじゃない。ぬるかろうがなんだろうが 、自分にあった休息を得なければ壊れる。キャパなんて他人から見てわかるわけないんだから、自分で管理しなければ。

これからどうする?

 わからない。転職からしてすぐ休職できるとも思えない。
 あるいは退職してまた転職するか? しかし、自分のプログラミングを始めとしたスキルがどこまで市場で武器となるのか、自分ではわからなくなってしまった。かつての主観、チョットハデキルヨ、のレベルにさえ到達しているのかさえ、今では自信がない。
 加えて、私はアラフォーだ。少なくともテクノロジー業界で歓迎される年齢ではない。転職市場においても。

今?

 とりあえず不眠症をなんとかしたい。
 心療内科には行ったものの、軽いカウンセリングと漢方を処方されただけで、「あなたは〇〇です、これこれこういう治療をしましょう」のような具体的な診断はされなかった。外傷のように見て明らかなものでもなし、それは仕方のないことだ。とは思うものの、焦りは募る……



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