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KYOTO OPEN ATELIER2023/スタジオ紹介②/KIKUE STUDIO

KYOTO OPEN ATELIER2023が、京都の5つのスタジオを舞台として10月28日(土)・29日(日)に開催されます!

アーティストの日常の制作風景を見学でき、時間によってはアーティスト本人から直接作品の素材や技法等を解説頂ける交流型イベントとなり、昨年度に続く2回目の開催です。

本日は、会場の一つであるKIKUE STUDIOにスタジオの特徴や注目してほしいポイントをインタビューしてみました!

今回お話を伺ったのは、KIKUE STUDIOを4年間利用しているアーティストの新正春さん!


KIKUE STUDIOについて

KIKUE STUDIOは金糸工場跡地の倉庫を改装したスタジオ。
工場が稼働していた頃の名残が床や壁面に残っています。

ースタジオの成り立ちについて教えてください。

(新)
建物の大家さんのお名前が「キクエさん」なので、「KIKUE STUDIO」という名前になってます!もう90歳近いおばあさまなのですが、たまに畑で採れたシシトウなどを分けてくださったりと、アーティストを優しく迎えてくれる素敵な大家さんです。

ここは元々は金糸や銀糸を作る工場だったのですが、工場退居後に作家の倉庫に転用されたそうです。その後、大庭大介さん・薄久保香さんの共同アトリエとしてしばらく使用され、その際に、作品制作に必要な壁たてや白塗りなどのリノベーションがされて現在の姿に近くなったと聞いています。

お二人の退居後、3年程度シェアアトリエとして使われていましたが、ある時当時のメンバーが一斉に抜けることとなり、原状回復するか否かという議論が出た際に、現メンバーの一部が引き継ぎますと手を挙げて、現在のKIKUE STUDIOの形になりました!

実は、本イベント「KYOTO OPEN ATELIER」開催のきっかけは新さん!
YOMAFIG.が新さんを訪ねてKIKUE STUDIOに初めてお伺いした時に「複数のシェアアトリエでオープンアトリエを同時開催したいね」「するならアートフェアシーズンと合わせるのがいいかも」と話したのがきっかけでした。

大型平面の制作が可能で、新規入居は紹介制

ー現在4名の作家が在籍していますが、入居者はいつもどのように決まるのでしょうか?

(新)
基本的には誰かが退去するタイミングで、抜ける人が自分で後継者を探したり、メンバーの紹介で入居が決まります。
特段スタジオのWEBサイトやSNSもなく、アーティストの紹介のみで続いてきた感じです。ここ数年は5〜6名程度のアーティストでシェアしている状態が続いていて、主に大型の平面作品を制作するときにスタジオへ来ているメンバーが多い印象です。

昨年度の助成金を原資に、新たな取り組みを


ー今回、KIKUE STUDIOへはゲストアーティストが数名出てくださります。どのような経緯でゲストの参加が決まったのでしょうか?

(新)
昨年度のKYOTO OPEN ATELIER 2022では、各スタジオに助成金から会場使用料を分配してもらいました。そこで、次回開催する際はその収益を使って一緒にスタジオで展示してみたい人に搬出入費などをお渡しして、ゲストの展示もできたら面白いのでは?というアイデアが浮かびました。
もともとゲストを招いた展示やグループ展をしたい、という想いはスタジオのメンバーも持っていたので、今回のタイミングで仲のいいアーティストたちに声を掛けて実現したものとなります。

昨年度は「KYOTO OPEN ATELIER」で助成金を取得し、参加アーティストへの謝礼支払いや各スタジオへ場所使用料を分配しました。
昨年度の取り組みが今年度、このような形で繋がるのは嬉しい循環ですね!

スタジオに友人を招く感覚で来てもらっています


ー最後に、来場者に伝えたいメッセージやスタジオの見どころがあれば教えてください!

(新)
今回はゲストを複数名呼んでいますが、ゲストは入居メンバーの友人ばかり。自宅に友人を招くような感覚でゲストに来てもらっていますので、来場者様にも友人同士の作品やその雰囲気をお楽しみ頂ければ嬉しいです!

最後までご覧いただきありがとうございます!よろしければ、フォローとスキをお願いします!

KYOTO OPEN ATELIER2023は10/28(土)・29(土)の2日間開催されますので、ご関心を持ってくださった方はぜひ、こちらから詳細チェックしてみてください!

YOMAFIG.

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