『在宅勤務』『オンライン飲み会』から学ぶ、現実との向き合い方
まだまだ少数派ではあるかもしれないけれど、今回の事態によって働き方や人付き合いに変化が出てきている。
会社員は会社に行くべきだと思っていたし、行かないと仕事ができないと思っていた。
親密な距離感の人たちとは、定期的に会いたい。テーブルを囲むことで築ける人間関係がある、と信じてやまなかった。
心理学としても、会う回数が増えるほど好意を抱きやすくなるという「単純接触効果」というものがある。
営業の人が「近くを通ったので」と顔を見せることは、顔を覚えてもらうことや存在を思い出してもらう以外にも効果がある。
それが今では、仕事に行くことが仕事するのとに匹敵はせず在宅で仕事ができる業種もある。飲み会もオンラインでできる時代になってきている。
いまは選択肢がないからこそだけれど、オンラインでの繋がりが増えてきている。
ここから学べることは『いまの状況でできることを考える力』なんじゃないかなって思っている。
突然現れた目に見えない恐怖によって、実感がわかない状態や気持ちが追いついていない状態で、日常に制限がかかっていく。
それは、とてつもないストレスだと思う。そして日を追うごとにそのストレスは増えていく。
そんな状況下において、できないことや足りないことを数えることはとても簡単なことなんだよね。
学校に行けない。会社に行けない。営業できない。外食できない。会いたい人に会えない。たくさんの「ない」が積み重なっていく。
そんな中で、家で仕事をするという選択肢が増えた。
飲み会もオンラインでする。会いたい人には電話をする。
少しずつだけれど、「できないこと」を「何かできないかな」と形を変えていくことで、自分たちの行動範囲や選択肢が広がりつつある。
今の状況でもできること、きっとある。
できなくなったことも、工夫したらできるようになることもあるよね。
それでもできないことは、いったんリストアップして『やりたいことリスト』としてまとめてみると、乗り越えた後のお楽しみができる。
絶対乗り越えなきゃ!!!って、自分の願望が背中を押してくれる。
いまの状況はつらくて苦しいこと。
亡くなっている人もいるからこそ、楽観的に捉えては不謹慎な雰囲気になるのかもしれない。
だけど、この状況だからこその気付きや学びがきっとある。
こんな時だからこそ、この現実を無駄にしないように生きていきたいよね。