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ライナーノート①序文 chronostatic / Sister Ley

去る10/24にSister Leyのアルバム「chronostatic」がリリースされました!
つきましてはぽつぽつとライナーノートみたいなものを。

作り始めるきっかけ

制作の開始は確か2020年2月か3月かそのあたり。オオシマくんお誕生日企画の後に下北沢LIVEHOLICで5月に企画をやらないかというお話をいただいて、そこに合わせて音源を作ろうという話だった。
そこから曲出しを開始。ちょうどその頃はライブで盛り上がる曲が足りないよねーという話をしていた頃で、気がついたらアップテンポな曲ばかり集まるなど。
ある程度曲も出揃い、そろそろレコーディングしなきゃねえなんて言っていたら世間は未曾有の事態に突入。スタジオも閉鎖され、企画イベントも延期になったことによってアルバムの制作は棚上げになった。

とはいえ細々とバンドは動き続け、6月にはTKA4のチャリティイベント向けに既存曲にして名曲「See Dreams」の録音をリモートで決行(後述するように弊バンドの録音はほとんどリモートなのだが)。こちらからまだCD買えるので気になる方は是非とも。

https://superhaishin.thebase.in

この曲のレコーディングをきっかけにしてバンド内のアルバム制作への機運は徐々に高まり始め、本格的に動き始めたのだった。気がする。

ちなみにその時のライブ映像はこちら。

Sister Leyの音源制作手順

普通ロックバンドのレコーディングというのは曲を出す→リハーサルスタジオで全員でアレンジ→レコーディングスタジオでみんなで録音という手順を取ることが多い。が、Sister Leyではそんな曲作りをしたことがない。

①曲出し
幸いにも全員が曲を書けるバンドなので、各々が簡単なデモテープを作って共有する。デモの完成度は人それぞれだけど、さとうは自分でやるアレンジとは雰囲気を変えたいので最小限にしか作り込まないようにしている。ドラムとリズムとコードとメロディの4トラックくらい。
ちなみに個人的に思っている各メンバーの曲の特徴は

ヤマグチ→クールで陰湿
オオシマ→多彩でややこしい
サトウ→やたらとポップス

②アレンジ
実はSister Leyのアレンジの8割はオオシマくん。デモテープを元にして宅録でアレンジを作り込んで共有し、それを各々が自分の演奏に落とし込む。その結果があの変な雰囲気です。
録音物に関しては、オオシマアレンジに対してさとうがやいのやいの突っ込んで(これはミックスの時にやることが多い)フレーズの差し替えなどを要求し、それを優しく見つめるヤマグチ氏という構図になっていることが多い。

③レコーディング
基本的に録音も各々が自宅で行って、さとうがデータを取りまとめる。とはいえさすがにドラムは家で録れないのでスタジオで録る。ドラム録音専用のスタジオがあるのでそこでさとうが自分でオペレートしながら録音することがほとんどだけど、最近はさとうさんの録音機材が増えてきたので近所のリハーサルスタジオでセルフRECするケースも出てきた。上述の「See Dreams」や今作の「少女q」のドラムはそんな録り方をしている。

④ミックス〜マスタリング
ここはさとうの担当。やっぱりやればやるほど難しいけど発見もたくさんある。締め切り直前は死んでます。ちなみに使用DAWはstudio one 4、よく使うプラグインはfabfilter pro q3です。

⑤デザイン
オオシマくんの本業はデザイナーなのでデザイン関係は彼にお任せ。今回は巨大砂時計を買って、濡れながら砂浜でひとりで撮影したとのこと。かわいそうに…。

そうして完成した今回の新譜はUSBメモリ形式での販売に加え、配信も11/26から開始されました。とはいえ、フィジカルも割と良い出来なので興味のある方はお手に取ってみてくださいね。

前書きはこんなところにして、次回からそれぞれの曲の解説をしていきます。お楽しみに。

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